電通と組織委の機能停止で準備不能
2022年11月27日
東京五輪の贈収賄汚職で区切りがつくかと思っていたら、大会事業の受注を巡る入札談合が発覚し、大会組織委員会までが関与した官製談合事件の疑いが浮上しています。来年に決める冬季五輪開催地(2030年)が札幌になることはもはや絶望的でしょう。
東京地検特捜部が増収賄事件の捜査に乗り出し、全容がほぼ明かになった段階で、 . . . 本文を読む
事件の検証に後ろ向きのJOC・都
2022年11月10日
東京地検特捜部は東京五輪を巡る汚職事件の捜査を事実上終結しました。今後、法廷での裁きに舞台が移るにしても、JOC(日本オリンピック委員会)、東京都は汚職を生んだ五輪の運営体制、組織の総点検を捜査当局とは別の観点から独自に検証、反省する必要があります。
どうもその気配がないようです。札幌市、JOCは2030年の . . . 本文を読む
人よりペットとの絆が大切
2022年11月3日
新聞広告「尋ね人」は世相を映す鏡でした。「太郎、連絡を待つ。父」、「花子、心配するな、すぐ帰れ。母」、「次郎、父病気、会いたし。兄」など、社会面の片隅にほんの一行載る広告には、社会の歪み、悩みが反映されていました。
いわゆる「3行広告」の一つで、求人、求職を3行で載せる広告を読むと、景気のよしあし、失業者の思いなど . . . 本文を読む
識者にも合理的良識を求める
2022年10月24日
小室圭さんが米ニューヨーク州司法試験に3度目の受験で合格しました。ほっとした人が多いでしょう。民間人になっているのだし、これで生活が成り立っていくのでしょうから、もうそっとしておいてあげるべきです。
年収は3000万円、現在はロークラークだから600万円とか。円安が急激に進んでいますから、ドルベースでないと、比較で . . . 本文を読む
IOCの却下も不可避か
2022年9月18日
東京五輪を舞台にした贈収賄汚職は底知れぬ広がり見せ、竹田恒和・前JOC(日本オリンピック委員会)会長、森喜朗・元首相(組織委会長)を参考人として東京地検特捜部が事情聴取しました。
このトップの二人は、逮捕された中心人物の高橋治之・組織委理事(元電通専務)の職務、就任の経緯などを聞くためとされています。それにしても、竹田氏 . . . 本文を読む
電通式のビジネスに犯罪の原点
2022年8月21日
参院選が終わったら、旧統一教会と政治家の相互依存、東京五輪のスポサー契約を巡る贈収賄など、尾を引きそな問題がぞろぞろと浮上してきました。このうち五輪汚職は構図は単純で、組織委員会が監査体制を整えておけば、未然に防げたはずだったと思います。
電通の元専務・高橋治之容疑者をメディアは、朝日新聞も読売新聞も「スポーツビジ . . . 本文を読む
点滴、人工呼吸器は意味ない
2022年3月24日
医師兼作家が自分の体験を踏まえて書いた「上手な死に方」を説く新刊を読み、「うーん」と、何度もうなりました。「医師がそんなことまで言っていいのだろうか」、「でも本当はそうなのだろう」と思いました。
書き出しから「医師として患者さんの最期に接し、人工呼吸器や透析器で無理やり生かされ、チューブだらけになって、あちこちから出 . . . 本文を読む
片言の日本語から不審察知
2022年3月11日
ウクライナ情勢が緊迫化する中で、米欧機関やアノニマス(匿名のハッカー集団)がロシアにサイバー攻撃をかけ、政府や軍組織の機能マヒを狙っています。一方、ロシア側はフェイク・ニュースをネットに流し、ウクライナのイメージ・ダウンを画策しています。
パソコンでウクライナ情勢をチェックしていましたら、突然、トップページの6割くらい . . . 本文を読む
またもお座なりの内部調査
2022年2月11日
テレビ朝日の亀山慶二社長が突然、辞任したと発表されました。巨額とはいえない経費の私的流用、社用車の私的使用などが解任の理由です。社会倫理を訴える報道機関で起きた不祥事に「何これ」と絶句します。
新聞、テレビの報道はほとんど同じ内容で、テレ朝が発表した広報資料をなぞってしか書いていません。何度、読んでも「この程度の不正行 . . . 本文を読む
お涙頂戴のスポーツ・ジャーナリズムに失望
2022年2月8日
北京冬季五輪のスキージャンプ混合団体で、高梨沙羅ちゃんがスーツの規定違反で失格となり、日本にとっては反省すべき点が多いはずです。私もテレビ観戦中に失格を知り、「どういうことか」と驚きました。
テレビ放映は、「何があったの」「なぜ防げなかったの」という肝心の疑問は素通りし、今朝の新聞を見ても、スポーツ・ジャ . . . 本文を読む
「一般男性と結婚」にも違和感
2021年12月30日
タレントで俳優の香取慎吾が「一般女性と結婚」との発表がありました。フリーアナウンサーの加藤綾子(通称カトパン)の時も「一般男性と結婚」でした。この「一般女性」」や「一般男性」は妙な日本語です。
タレント、有名人が結婚する場合、同業のタレントだとすると、「歌手の○○さんと結婚」とか「俳優の○○さんと結婚」とか、職業 . . . 本文を読む
死語にして使用停止に
2021年12月26日
政府は来年度予算案を過去最大の総額107兆6000億円、防衛費も過去最大の5兆4000億円(1・0%)とすることを決めました。防衛費の一部である米軍駐留経費の日本側負担は5年間で1兆円超(来年度分2100億円)です。
この日本側負担の通称は「思いやり予算」で、40年以上もそう呼ばれてきました。貿易黒字の増大、物価高、日米 . . . 本文を読む
多くの国では薬殺も選択肢
2021年12月22日
法務省は21日、3人の死刑を執行したと発表しました。日本では「死刑は絞首刑による」(刑法11条)と規定しています。メディアが絞首刑という表現を使わないのは、残虐なイメージが伴うからでしょう。
古川法相は「いずれの事件も極めて残忍。慎重に検討した上で、執行を命じた。国民の多数は極めて悪質、凶悪な犯罪については死刑はやむ . . . 本文を読む
「男系男子」では皇室はもう限界
2021年12月1日
天皇、皇后陛下の長女愛子さまが1日、20歳の誕生日を迎えました。御所内庭におけるスナップ写真は清々しく、落ち着き、気品に溢れています。
眞子さま騒動で悪化した皇室のイメージを、一気に拭い去ったという印象を受けます。学習院初等科の生徒だった時、「通学に強い不安感を訴え学校を休んでいる」(宮内庁)時期を忘れさせる立派 . . . 本文を読む
温暖化対策の難しさが議論を曲げる
2021年10月8日
米プリンストン大の真鍋淑郎氏ら3人がノーベル物理学賞を受賞します。地球温暖化を科学的に予測する研究が世界で評価されました。2、3度の気温上昇でも、気候の大変動がもたらされる。
壮大な気候変動モデルは1967年、1989年などに発表されました。世界各地における異常気象の多発、国連のIPCC(国連の気候変動に関する . . . 本文を読む