靖国の外交問題化を防ぐ道
2017年8月19日
戦後72回目の敗戦の日(終戦の日)、首相以下20人の閣僚は靖国神社の参拝を避けました。その一方で、国会議員数十人が参拝に参加しました。国内外からの批判の焦点は、A級戦犯を合祀している靖国神社の参拝は、戦争指導者を肯定すると受け取られる点にあります。首相や閣僚らが「自分はA級戦犯を肯定していない。靖国参拝では戦争責任の重い彼らを追悼はしなかった」と、発言しないから批判が起きると、私は思います。
A級戦犯を合祀から外す分祀が実現すれば、靖国参拝を首相がしても、外交問題にはならないでしょう。どこの国にも、戦争の犠牲なった兵士、民間人を追悼する施設があります。米国にはアーリントンに戦没者の国立墓地があります。その分祀が実現すれば、外交上の問題は基本的には解決します。
その分祀が簡単にできないのですね。「A級戦犯の遺族の多くが反対する」、「神社側もA級戦犯の合祀で存在価値を高めている」、「国粋主義的な思想、右翼的な思想の持主が猛反対する」、「彼らが保守系政治家の支持層と重なっている」、「政治が宗教法人に介入するわけにはいかない」、などなど。
合祀で存在価値を高める靖国
また、千鳥ヶ淵戦没者墓苑の拡充、無宗教の新施設の建設なども検討されてきました。評価すべき構想なのに、肝心の安倍首相らが乗り気ではなく、実現の可能性は今のところ遠のいています。政権を握る保守思想の政治家が戦前日本を復古、復活する象徴として、A級戦犯が合祀されている靖国神社の価値を重視しているからでもありましょう。
今年の戦没者追悼式で、天皇は3年連続で、「先の大戦に対する深い反省」をお言葉に盛りました。一方、安倍首相は「歴史と謙虚に向き合う。日本は戦後、戦争を憎み、平和を重んじる国としてひたすら歩んできた」と、述べました。短く抽象的な表現ながらも、天皇は戦前の侵略戦争、無謀な戦争に走ったことを詫びていると、解釈できます。
一方、安倍首相は「私たちが享受している平和と繁栄は、尊い犠牲の上に築かれている。改めて敬意と感謝の念を捧げる」と、語りました。海外に対する侵略戦争、国民に塗炭の苦しみを与えた無謀な戦争への反省、戦争責任者に対する批判もなく、「改めて敬意と感謝の念」と首相はおっしゃる。言うべきことと逆のことを言っていると、思います。
少数でもいいから正論を吐こう
ただし、「戦後、戦争を憎み、平和を重んじる国として歩んできた」と主張するのなら、靖国参拝をした保守系政治家に「東京裁判におけるA級戦犯には、追悼の気持ちを捧げていない」くらいのことを言わせるべきでした。「みんなで靖国神社を参拝する国会議員の会」の63人全員が口をそろえるのは無理にしても、複数の議員が「A級戦犯は参拝の対象外。合祀は神社と遺族の意思により、政治介入が難しい」とでも、説明すれば、印象は大きく変わったに違いありません。
筋の通った率直な言葉を口にできないのは、「日本だけが侵略戦争をしたのではない」、「反省を語ると、中国や韓国から新たな要求を突きつけられかねない」との思いがあるからでしょうか。参拝をした閣僚、政治家が「どこの国でも戦没者への追悼をしている」と語るとともに、せめて少数でも何人かが「A級戦犯は追悼しませんでした」と、語るべきなのです。
A級・Aクラス(つまり、分類・区分)
:侵略戦争を計画し実行する(平和の罪)
B級
:通例の戦争犯罪(捕虜虐待、市民殺害…
C級
:人道に反する罪(ナチスのユダヤ人殲滅)、東京裁判では該当者なし。
A級は、軽い罪であり、死刑者なし。
東條英機ら死刑囚は「みなB級犯罪が有罪」が主因で、絞首刑になった。
東條英機は、たいめん鉄道建設に、欧米の捕虜を強制労働させて、死亡率が30%近くにも達した。捕虜虐待で死刑になった。
(ソ連のシベリア強制労働の死者は、10%弱である)
松井石根は、A級犯罪は無罪。
南京大虐殺のB級有罪だけで死刑になった。広田弘毅も南京大虐殺で死刑になった。(20万人虐殺)
他の人はフィリッピンマニラ市民の虐殺などで死刑になった。
新設の「A級」戦犯だけの人は「軽い罪」であり、無期懲役などはなく「有期」刑だった。
日本ではC級犯罪は、証拠不十分で不起訴だった。
生きたまま人間を細菌兵器の実験をした医師が該当するが、米国に実験データを渡して「無罪の取引き」をしもみ消したた!ソ連ではBC級裁判で有罪にした。
https://ameblo.jp/yasukuni2019/entry-12510067383.html
靖国神社を自分の「政治イデオロギーの主張の道具」に使用してはならない。
右翼思想の松平永芳宮司が「東京裁判を否定する目的でA級戦犯を合祀した」ことが原因で昭和天皇が、それ以後、それまでの御親拝を止めた。これは「4月28日付の富田メモ」で明確である。「4月28日」はサンフランシスコ講和条約の発効日である。この条約で日本は「東京裁判の判決を受諾」している。東京裁判は、昭和天皇の不起訴によって「政治的な戦争責任はない」と認定した。昭和天皇は明治憲法を「天皇機関説」の解釈で規範にして行動したので「政治的責任なし」は当然の結果であった。昭和天皇には「サンフランシスコ講和条約」も「東京裁判」も「外国との大切な約束」であった。だから、東京裁判を否定することは許されない事であった。
「昭和天皇がご自分の意志で靖国親拝を止めた」のだから、後の天皇が「靖国親拝を再開する」ためには、「昭和天皇の御意思に沿う形」でしか再開はできない。
昭和天皇は、明仁皇太子に口頭で、「止めた理由・A級戦犯合祀」を伝えたはずであるから、「合祀の無効化」なくて親拝はできない。
「1945年9月2日で戦争が終了した」ので、それ以後は「戦死」ではありえない。「そもそも松岡も白鳥も「戦争の最中で」の死ではない。さらに軍人軍属でもない」。「合祀」の「手続きに誤りがある」のだから、この「合祀」は無効である。
だから、以前のように「分祀の形態」で祭り続ければよいだけである。
「A級戦犯が分祀の状態のまま」であるので、現在の国民の「A級戦犯合祀の是非による」国論の分裂状態も解消できる。更に、
「靖国神社の本殿」を参拝しても、「中国や韓国からのこれまでのA級戦犯の崇拝の日本批判」は止まざるを得なくなる。
昭和天皇は松岡の病死に、所謂、香典を送った。しかし東條英機の死には香典を送っていない。この相違は「松井は東京裁判でA級戦犯になっていないから」である。
昭和天皇にとって東京裁判は重要であり、それが「4月28日」には繰り返して確認される!それが「4月28日付の富田メモ」の内容である。
A級戦犯ってのがどういうものか教えてもらえますか?
そこで叡智ある者はその場を去り、傍観した。そんな中で割符を当てがわれたのが、東条英機であったのかもしれない。
しかし、古今東西責任者は、常に責任と馘首は表裏一体でなければ、組織も秩序も保てないのが、現実である。
アメリカの第七艦隊司令官が、度重なるイージス艦衝突事故により解任された。司令官はまじかに除隊が約束されていたらしい。
日本社会はと言うと、公務員と言う公務員は、どんなに税金を無駄遣いしようと犯罪を犯さない限り、処分されることはない。日本のイージス艦が過失により、大破しても司令官が解任に及ぶとは考えられない。況してや一般企業も右に倣いで、シャープにしろ東芝にしろ破産間際にならなければ、実態が掴めない。
おそらく傲慢な東条英機も日本社会が、責任を明確にする風潮があったら、自分の責任を自覚して、敗戦は馘首に繋がると思慮に思慮を重ねていたのではないだろうか、そのは結果は自ずと違っていたかもしれない。
私は東京裁判云々ではなく。300万人の日本人を殺し、敗戦を自覚しながら戦争を始めた。責任者は馘首されべきであると思う。
何時までも似非右翼は、戦争責任を転嫁するのでなく。原因を深く考えた方が、よいのではないだろうか。
反日朝鮮人と同じく美しくない。
日本が何をやろうと、今度は他のことで中国と韓国は批判してくるのです
もう終わったのです、すでに戦争状態なのかもしれません
もういいでしょう
いくらマヌケな戦後教育を受けた私達でも、敵とそれ以外の区別くらいはしましょう
分祀の意味知らないでしょ?
譲った所で利用されてる以上解決しない。内政干渉するなと言ったほうが余程良い。
新聞記者なら馬鹿ではないと思いますが、A級の意味とか、戦後、共産党も含め全会一致で名誉回復されたこととか、誰もが知っていることを踏まえての記事なのでしょうか?
裁くのですか。
合祀された経緯も考慮しないで。
間違いだらけです。
負ける戦争を認識していた特権階級は、アリバイ工作にも長けていた。走り始めた弾丸号の中で、東条英機は弾丸号を動かす積もりはなかったと言う言葉を用意し、戦中は大東亜共栄圏構想を打ち出し、戦場の白兵戦でバタバタ死んでいく兵士を踏み台にし、裏で国民を騙し、金銀・プラチナ・ダイヤを供出させた。
戦後は特権階級の残党が、時には「反日朝鮮人」のように、慰安婦問題・徴用工問題と同じように、東京裁判は違法だ。広島・長崎原爆は人体実験だと国民のうっぷん晴らしのガス抜きをする。自国の無能な責任者を擁護し責任転嫁する。
悪いのは負ける戦争を始め、責任転嫁する悪魔たちである。言わずもがな東条英機・岸信介等である。
右翼・左翼・オカルト宗教も一貫して言えるのは、組織の責任者は有史以来負ければ、馘首されるのは当然の成り行きである。
靖国神社は国に殉じた人を祀る施設である。兵隊さんの英霊も戦争に負けた責任者(A級戦犯)に支配され、惨めな思いをしているに違いない。どうせ合祀するなら、515・226事件で国民の為に特権階級の廃止を訴えた若手将校を、私は合祀してやりたい。
A級だのB級だの勝手な名称を付けられ死刑になった方々の英霊を祭る靖国神社を批判していけない。
東条首相含め開戦には反対の上層部も多かったのに。
声の大きい国民やマスコミ、軍人(=役人)に、あおられた結果でしょう。
昔も今も、換わってないですな。