高貴な赤紫色に見とれる
2014年7月7日
このブログに毎回、使うカット写真について、読者からお問い合わせを時々、いただきます。わたしの趣味のひとつがガーデニングです。カット写真はほとんど、自分で育てた花です。皆様にも、たまには息抜きに見ていただこうと思い、これはと思う光景をご紹介することにしました。
これがエジプトのファラオ、ツタンカーメン王のお墓から見つかったエンドウ豆の花です。春にポットで育てた苗を移植しましたら、2か月ちょっとで花が咲きました。開花して2週間ほどすると、紫色のサヤが育っておりました。膨らみがあるところをみると、実も成長しているようです。
ツタンカーメン王はエジプト第18王朝のファラオで、紀元前14世紀のひとです。この豆の花の美しさにほれたのか、当時、貴重な食糧だったのか、ピラミッドの地底深くから、他の副葬品と一緒に種が発見、発掘されました。1922年のことです。栽培に成功し、その種が日本にも伝わってきました。家庭菜園にこっている知人から昨年、いただいたのを、育ててみましたらこの通りです。
種も紫色をしております。右が純粋種で貴重品です。左の茶色が日本のエンドウマメと交配してしまった雑種です。両方、まいてみました。花の色からすると、写真は純粋種のようですね。
この話にはおまけがあります。収穫したエンドウマメをご飯にまぜて炊くと、お赤飯になるそうです。赤紫色の、お赤飯です。茶色の雑種もしばらく置いておくと、色がにじみ出てお赤飯になるとか。3000年前のファラオが愛したエンドウ豆の子孫が日本に伝わり、お赤飯に姿を変えるとは、瞑想的な気分に浸りますね。
今でもエジプトでは、食べているのでしょうか。
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