「蓮舫リスク」に鈍感すぎる
2016年8月30日
9月15日に投開票の民進党の代表選に、台湾国籍から帰化したとされる蓮舫氏が出馬し、前原氏と戦う展開になっています。現在、きちんと日本国籍を取得しているならば、政治家になろうと、野党第一党の代表を目指そうと、さらに将来、首相の座を目標にしようと、法的には何の問題はありません。
都知事選にでれば、当選したかもしれない蓮舫氏ですから、民主党の代表になる芽はあるでしょう。では、もう一歩、進んで日本の首相になる可能性があるかといえば、いかにグローバル化が進んだ時代になったとはいえ、まず無理でしょう。絶頂期にある安倍政権の弱点を突いて、布石を打つべき代表選の人選の安易さを感じないわけにいきません。
台湾といえば、中国、韓国と難しい関係にあり、蓮舫氏の発言の一つ一つが国際問題になりかねません。それ以上に蓮舫氏がどのような対中国認識、対韓認識を持っているのか、きちんと述べたこともありましたかね。すでに日本人ですから、蓮舫氏を差別的な目で見てはいけないにせよ、紛糾のタネはいろいろありそうですね。
オバマ大統領を生んだ米国と異なる風土
米国のバラク・オバマ大統領は初の黒人大統領となりましたし、母親は白人、父親はケニア出身です。感情的にはともかく、法的、政治的に大統領の出自を米国人は問題視していないでしょう。父親は台湾人、母親は日本人の蓮舫氏と共通するところがあるけれども、人種的構成も政治的成熟度も全く違った日本で、同様の現象が起きるとは思えません。
蓮舫氏が外国籍を持っていた(外国人だった)から一段上の政治的リーダーを目指すべきでないと、私は考えません。すでに国会議員として活動し、女性の時代の流れに乗って人気も高く、外国籍だったことが過去に重要な問題に浮上したこともありません。民進党が人気度、女性を重視したとすれば、安易ですね。
案の定、様子が変わってきました。野党第一党の代表を目指すとなると、ネットでは様々な情報が飛び交い始めていますね。「日本国籍を取得した過去の経緯をきちんと公開すべきだ」、「台湾系の一族に関する情報公開が必要になる」、「アジアにおける外交的立場を鮮明にすべきだ」、などなど。
代表になっても防戦一方
なかには重要な指摘もあるし、週刊誌やブログが得意とする指摘もあります。そういう人物が民進党の代表になった場合、防戦に追われて、安倍政権と闘うどころではなくなります。民進党の幹部たちは、蓮舫リスクに気がついていなはずはありません。それなのに、不思議な人選です。
恐らく、当分の間、安倍1強政権に太刀打ちでできず、代表になったところで、キャリアに傷がつくだけなので、有力候補は逃げてしまい、つなぎのつもりで蓮舫氏を立てておこうというのでしょうか。そうだとすれば、民進党は最初から勝負から逃げているのです。こんな政治姿勢ではいつまで経っても、政権交代のチャンスはめぐってきません。
私は蓮舫氏の人物調査よりも、安易な気持ちで代表選をやろうとしている民進党そのものに失望します。さらに大手新聞、テレビ・メディアがこの問題を取り上げないのなぜでしょうか。いつものように、代表選の結末をみてから、あれこれ論評するつもりでしょうか。従来型のメディアの報道に接していても、表面的な流れを紹介するだけで、本当のところはどうなのかさっぱり、分かりませんね。
そのような方の国籍が二重国籍かもしれない⁉️等疑問が出てきていることを、民進党はきちんと説明するべきです。又大手の新聞各紙も真相を報道して国民に知らせることが大事です。
国会議員は色々な方面で影響力を持つので、国民の意思に適う方、国益を尊重する方が選ばれることが望ましいです。
基本は通行人1の方と同じです。
でも、台湾人と呼んだ事を失礼とは思いませんが、そんな呼び方をする人が居る事に驚きました。
今でも、親の国籍や人種に依って物事を考える御仁が居る事に驚きました。
フィジーの場合、多重国籍は認められていて、私の友人にも数か国の国籍所有者がいます。それでも、フィジーの国会議員に立候補する場合は、フィジーのみの国籍保持者、過去2年間に、18か月以上の居住実績が必要となります。日本はそんなごく基本的な問題が曖昧のままなのではと危惧いたしてます。
姓に関しては夫婦別姓なだけと言えばそれまでですが、二人の子供の名前に中国名っていうのは普通の日本人とは意識がまるで違うところにあると言わざるを得ない。
もし疑いを晴らしたいのなら、二重国籍問題を解決してしまえば済むことなのに、中国国籍を破棄してないのであれば、中国に対する望郷の思いというものもあっても不思議ではなく、それが政治家として日本の国益に損なうような行動を起こすリスクがないと断言できないのではと感じます。