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アルバートさんのこと

2013年05月18日 | コミュニケーション

この素敵な紳士、ご存知ですか?

アメリカの大学の名誉教授で、日本でも一部の業界で大人気の方です。

実は私もこの方の大ファンで、メルアドまで知っています。

そう、研修業界では知らない人はいない、アルバート・メラビアンさんです。

 

コミュニケーションやマナーの研修講師を仕事にされている方は、いわゆる「メラビアンの法則」をご存じですよね。

人が対面で行うコミュニケーションに占めるインパクトは・・・

表情・態度が55%、声の調子が38%、言葉が7% ・・・というものです。

(”ゴーゴーサバンナ”と憶えちゃってください)

この”法則”のすごいところは、「言葉なんて7%のインパクトしかないんだから、話す内容なんてどうでも良いのです。要は、見た目と声がすべて!」という点です。

ほとんどのマナー研修の講師はこの”法則”が大好きです。

ところが、私が知っている研修講師で、その”法則”が載っている原書なり原著論文を読んだことのある人は、1人もいませんでした。

不思議に思った私は、某大学の図書館の地下書庫に1967年の原著論文その他を探し出して、ざっと読んでみました。

さらに、しつこい私はメラビアンさんにメールまで出してしまいました。

 

・・・そして分かったことは・・・

日本の研修講師というのは、かなり不勉強というか、いい加減な人が多いなあ、ということです。

簡単にいえば、伝聞や都市伝説のたぐいを堂々と企業の研修で喋っているということです。

人材育成に携わる人間がそれで良いのでしょうか?

皆さんもインチキ講師撲滅のために、「メラビアンの法則」を口にする人がいたら、「Inference of Attitudes from Nonverbal Communication in Two Channels, by Mehrabian and Ferris (1967)」にはどんな内容が書かれているのですか?と聞いてみてください。

多分、沈黙(no communication)しますよ。

(人材育成社)

 

 

 

 


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