今日は一日曇りがちだったためか、昨日と比べると格段に凉しくなりました。今週末には秋雨前線も南下してくるようで、お彼岸に向けて着々と季節が進んでいるようです。
今日は家でゆっくりして、午後から買い物に出かけました。駅チカのスーパーを物色していたら、なんと
アケビが売り物として並んでいました。
『おぉ!』
と思ったのですが、お値段を見てビックリ!なんと一個で¥700以上するのです!これにはさすがに
『お、おぅ…』
と萎縮させられてしまいました。
ご存知の方も多いかと思いますが、アケビという果実の中身は
こんな感じで、あまり食べるところがありません。中には皮をアク抜きしてお料理する方もあるようですが、基本的には種の周りに付いた果肉を食べてしまえばおしまいなので、それに¥700出す勇気はありません。
私の幼少期、住んでいた家の裏山に行くと、そこいら中にアケビが口を開いてぶら下がっていました。金をかけなくても簡単に入手できる森の恵みとしての記憶が濃厚な昭和時代の人間にとって、アケビを『金を出して買う』という思考にはどうしてもならないのです。
アケビに限らずキノコや自然薯など、かつて山の中を駆けずり回っていれば子どもでも入手できた山の幸が、どんどん高嶺の花になっていっています。こうした秋の味覚は、どんどん遠い存在になっていってしまうのでしょうか…。