今日、中学年の音楽の時間に支援に入りましたが、その時に子どもたちが歌ったのが《赤いやねの家》という歌でした。

私は子どもたちの後ろで歌を聴いていたのですが、この歌のシチュエーションが私の実家とあまりにも似過ぎていて驚きました。
茨城の私の実家は常磐線に乗ると、窓から赤…というか臙脂色の屋根が見えました。庭には柿の木があり、二階の子供部屋には妹が描いたクレヨンの落書きの跡がありました。
学校から帰宅するまでに見つけた自分だけの秘密の近道もあり、人気のない遊び場だった原っぱもありました。昨年実家仕舞をして取り壊されることが決まっていますが、この歌を聴いていてそんな実家の様子がありありと瞼の裏に浮かんできてしまい、涙腺が崩壊しそうになって慌てて後ろを向いてしまいました。
あとで子どもに
「先生(私)、さっきどうしたの?」
と突っ込まれてしまったのですが、そんなところだけは見られたくなかった…と、心底思ってしまいました。知らなかったとは言え、あまりの不意打ちに焦りまくったのでした(汗)。
覚悟を決めたと思っていましたが、それでも心のどこかで実家に対する思いというものがこびりついていたのだと思います。帰宅したら、実家の写っているアルバムの写真でも見返してみようか…と思っています。
そんなわけで、今日はその《赤いやねの家》という歌を載せてみました。杉並児童合唱団の歌唱で、50過ぎのオジサンを授業中にノスタルジックな気持ちにさせた歌をお聴きいただきたいと思います。