台風7号は主に東関東に影響を及ぼした後、日本の東の海上に遠ざかっていきました。神奈川県は台風一過の夏空が広がり、気温も一気にうなぎ登りとなりました。
そんな暑さの中を出かけていたら、近くの植え込みに
チョコレートコスモスが咲いていました。チョコレートコスモスはキク科コスモス属の多年草で、メキシコが原産地の花です。
チョコレートコスモスは、チョコレートを思わせる色だけでなく香りをも持つシックな花色の多年草です。コスモスとはいいながら球根で増えていくタイプの植物で、
球根の形状はダリアによく似ています。
日本では、高温多湿に弱くやや育てにくい原種のチョコレートコスモス(コスモス・アトロサンギネウス)のほか、キバナコスモスなどと交雑させた育てやすい交配種が出回っています。交配種は、開花期が長く春から秋まで咲くグループと、秋に一斉に咲く秋咲きグループに分けることができます。
チョコレートコスモスは、原産地メキシコのは野生種は絶滅してしまったとされています。その原因としては、原種のチョコレートコスモスもその交配種も共に種がとれないことがあるため、現在では挿し芽や球根の分球で増やした株が流通しています。
ラ・フランスなどもそうですが、本国で絶滅してしまったものが日本で栽培されていて、それが本国に逆輸入されるという珍現象が起きています。チョコレートコスモスもその類に入るのですが、はたしてこれがいいことなのかどうなのか、何とも複雑な感じがします。
長かった夏休みも、いよいよ後半戦に突入しました。さて、子どもたちはちゃんと宿題をやっているでしょうか。