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すす病

 我が家の庭に古くから生えている樫の木がすごいことになっていた。

 

葉の多くが炭で塗られたように真っ黒になっている。枝まで黒くなった部分もあり、ぞっとするほどだ。よく見ると緑の葉でも葉肉がブクブク膨らんだものもあり、寒気がする・・、気持ち悪い。この2種類が関係あるものか、まったく別のものなのか、よく分からないが、連休の頃に妻が見つけて教えてくれた。しかし、あまりの異様さに、なかなか手が出せずに来てしまった。だが、このまま何もしないでいては樫の木が可哀相だと思って、昨日思い切って枝を剪定することにした。というのも、ネットでこの葉の症状を調べてみたところ、次のことが分かったからだ。

「すす病」
 すす病は葉の表面や幹や枝の表面がすすをかぶったように黒くなることから名前がついた病気で、糸状菌(カビ)の一種が原因で発生するといわれている樹木の病気です。かかりやすい植物としてはカシ類、クワ、シャリンバイ、タブノキ、トベラ、ヒサカキ、コブシ、キヅタなどがあげられます。感染経路など詳しいことはわからないこともあるのですが、害虫の排泄物に寄生して発生するものと、植物体から直接養分を摂取するものがあるようです。
 予防としては害虫を寄せ付けないことが大切で、風通しがよく、日当たりがよい場所を選ぶことやしっかり剪定して植物の状態をよく保つようにすることも大切です。

 「すす病」とは絶妙の命名だ。言われてみれば葉全体が煤をかぶったようになっている。気持ち悪いのを我慢して真っ黒になった葉を触ってみたら、黒い部分がきれいに剥がれ落ちて、元の緑の葉が出てきた。金箔ならぬ煤箔に葉が覆われているようだ。全部の葉をこうやって拭っていけばきれいになるかもしれないが、そんな時間はとてもないし、予防法として風通しをよくするとある以上は、黒くなった枝ごと切ってしまうのが、当面の処置としてはいちばんいいように思った。そこで、太い枝を切るのこぎりと細い枝を切るための剪定ばさみを使って、刈り込むことにした。
 私は草刈などをすると手や足が痒くなってしまう。草アレルギーというのがあるのかどうか知らないがそんな感じになってしまうので、あまり草木を触りたくはない。だが、今回はそうも言ってられない。自分なりに頑張ってみた。
 切れば切るほど黒くなった枝葉が見つかるので、きりがない。もう矢鱈目鱈切っていったら、下の方の枝がほとんどなくなってしまった・・・。なんだか樫の木が余計に哀れになったような・・。

  

 果たしてこれだけで事態が改善するかどうか、はまったく分からない。消毒もした方がいいかな、とも思うが、とりあえずこのままでしばらく様子を見てみようと思っている。樫の木の隣にある金木犀に飛び火しなければいいと思うが・・。ちょっと心配・・・。
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