毎日いろんなことで頭を悩ましながらも、明日のために頑張ろうと自分を励ましています。
疲れるけど、頑張ろう!
ムサシ
歯医者に通院するのを再開して1ヶ月たったが、相変わらず慣れない。毎週金曜日になると「歯医者の日だ・・」と、朝から心がものすごく落ち込んでしまう。何がいけないかと言えば、診療用の椅子に座ってしばらくの間じっとしていなければならないのがイヤで堪らない。毎回付き合ってくれている妻に「どうしてそんなことくらいで・・」と呆れられるが、自分でもどうしてなのか分からない。分からないけどもう今更直しようもないから、何とか蛮勇をふるって耐えるしかない。そのため歯医者から帰ってくると、本当に疲れ果ててしまう・・。
そんな私にとって、演劇を劇場の椅子にじっと座って見るなどというのはとてもできない相談だ。最近は映画館によく行くが、それでも毎回席は通路沿いの席を予約してから出かけている。そこなら我慢できなくなったら、周りに迷惑をかけずに外に出て行けるからだ。それも比較的出入りが許される映画館だからできることであり、演劇の会場ではそんな勝手な振る舞いはご法度だろう。そんなこともあって、私は今まで一度も観劇というものをしたことがない。
だが、芝居好き(と言ってもSMAPのメンバーか藤原竜也・小栗旬の舞台がほとんどだが、)の妻の話を聞いていると、時々は見てみたいなと思うことはある。カミュの「カリギュラ」を小栗旬が演じたときは本当に見たいと思った。だが、いくらそうは思っても、実際に会場の椅子に座っている自分を想像しただけで、心臓の鼓動が激しくなってしまうようでは、とても無理な相談だ。書棚からカミュの原作を取り出して何十年ぶりかに読んで満足するのが私にできる精一杯のことだった・・。
この間まで演じられていた「ムサシ」も見てみたいなと思った。なんと言っても、藤原竜也と小栗旬が共演する舞台なんて、二人のファンでない私でさえも華やかな感じがして、彼ら二人がどれだけの演技をするものか見てみたいと思った。だが、再開した歯医者でさえも毎回死ぬ思いで出かけていく私ではとても叶わない夢、埼玉と大阪の舞台を見てきた妻から、その様子を漏れ聞くことで我慢しておこうと思った。だが、さすが我が妻、驚いたことに、井上ひさしの書いた「ムサシ」の台本が掲載されている「すばる5月号」を入手していたのだ。大阪の舞台で少し埼玉の時と違ったところがあったように思って、それを確かめようと買ったのだそうだが、これを読めば、生の舞台ではなくとも、その雰囲気だけはつかめるんじゃないか、そんな思いがして、妻に借りて読んでみた。
場面は巌流島の闘いの決着が付いたところから始まるが、一敗地にまみれた佐々木小次郎が、実は一命を取り留めていて、長い年月かけて傷を癒し、宮本武蔵にリベンジを果たそうと新たに剣の修行を積み、苦労して武蔵の居場所を探し当てた二幕からが本当の始まりだろう。設定としてはなかなか面白いと私は思ったが、妻は「結局は戦うなってことを言いたいんだろうけど、台本がよくないと思う。役者は皆いいんだけどね・・」と辛辣だ。私は井上ひさしの書いた戯曲は何冊も読んでいるが、それももうずっと以前のことで、最近の井上ひさしがどういう物を書いているのかまったく知らなかった。私にとってはこの「ムサシ」が久しぶりの井上作品だったわけだが、読み終えた感想は、かなり妻に似たものだった。
「話に切れがない」
妻によれば、「舞台稽古が始まっても、台本ができてなかったって聞いたから、話が練れてないんじゃないの」だそうだから、いくら遅筆で有名な井上ひさしであると言っても、少々難癖を付けたくなるのも無理はないかもしれない。さらに妻は、「蜷川幸雄の演出があったから、舞台としては見られるんじゃないかなあ・・。役者を見るのならとってもいい舞台だと思うけど・・」などとも言っていたから、やはり私のように活字を追うだけでは、演劇としての評価はしてはならないものなのだろう。
舞台を写した写真を1枚見つけてきたが、やはり二人ともかっこいい。
妻からの情報では、7月18日(土)の正午からWOWOWで「ムサシ」が放送される予定らしいので、ぜひ録画して見なくては、と思っている。楽しみだ。
そんな私にとって、演劇を劇場の椅子にじっと座って見るなどというのはとてもできない相談だ。最近は映画館によく行くが、それでも毎回席は通路沿いの席を予約してから出かけている。そこなら我慢できなくなったら、周りに迷惑をかけずに外に出て行けるからだ。それも比較的出入りが許される映画館だからできることであり、演劇の会場ではそんな勝手な振る舞いはご法度だろう。そんなこともあって、私は今まで一度も観劇というものをしたことがない。
だが、芝居好き(と言ってもSMAPのメンバーか藤原竜也・小栗旬の舞台がほとんどだが、)の妻の話を聞いていると、時々は見てみたいなと思うことはある。カミュの「カリギュラ」を小栗旬が演じたときは本当に見たいと思った。だが、いくらそうは思っても、実際に会場の椅子に座っている自分を想像しただけで、心臓の鼓動が激しくなってしまうようでは、とても無理な相談だ。書棚からカミュの原作を取り出して何十年ぶりかに読んで満足するのが私にできる精一杯のことだった・・。
この間まで演じられていた「ムサシ」も見てみたいなと思った。なんと言っても、藤原竜也と小栗旬が共演する舞台なんて、二人のファンでない私でさえも華やかな感じがして、彼ら二人がどれだけの演技をするものか見てみたいと思った。だが、再開した歯医者でさえも毎回死ぬ思いで出かけていく私ではとても叶わない夢、埼玉と大阪の舞台を見てきた妻から、その様子を漏れ聞くことで我慢しておこうと思った。だが、さすが我が妻、驚いたことに、井上ひさしの書いた「ムサシ」の台本が掲載されている「すばる5月号」を入手していたのだ。大阪の舞台で少し埼玉の時と違ったところがあったように思って、それを確かめようと買ったのだそうだが、これを読めば、生の舞台ではなくとも、その雰囲気だけはつかめるんじゃないか、そんな思いがして、妻に借りて読んでみた。
場面は巌流島の闘いの決着が付いたところから始まるが、一敗地にまみれた佐々木小次郎が、実は一命を取り留めていて、長い年月かけて傷を癒し、宮本武蔵にリベンジを果たそうと新たに剣の修行を積み、苦労して武蔵の居場所を探し当てた二幕からが本当の始まりだろう。設定としてはなかなか面白いと私は思ったが、妻は「結局は戦うなってことを言いたいんだろうけど、台本がよくないと思う。役者は皆いいんだけどね・・」と辛辣だ。私は井上ひさしの書いた戯曲は何冊も読んでいるが、それももうずっと以前のことで、最近の井上ひさしがどういう物を書いているのかまったく知らなかった。私にとってはこの「ムサシ」が久しぶりの井上作品だったわけだが、読み終えた感想は、かなり妻に似たものだった。
「話に切れがない」
妻によれば、「舞台稽古が始まっても、台本ができてなかったって聞いたから、話が練れてないんじゃないの」だそうだから、いくら遅筆で有名な井上ひさしであると言っても、少々難癖を付けたくなるのも無理はないかもしれない。さらに妻は、「蜷川幸雄の演出があったから、舞台としては見られるんじゃないかなあ・・。役者を見るのならとってもいい舞台だと思うけど・・」などとも言っていたから、やはり私のように活字を追うだけでは、演劇としての評価はしてはならないものなのだろう。
舞台を写した写真を1枚見つけてきたが、やはり二人ともかっこいい。
妻からの情報では、7月18日(土)の正午からWOWOWで「ムサシ」が放送される予定らしいので、ぜひ録画して見なくては、と思っている。楽しみだ。
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