毎日いろんなことで頭を悩ましながらも、明日のために頑張ろうと自分を励ましています。
疲れるけど、頑張ろう!
わかれうた
草剛は、芸能活動を再開した金曜日の夜、「僕らの音楽」という番組のナレーターにも復帰していた。塾が終わって家に帰ると、妻がその番組を見ていた。ちょうど平井堅と薬師丸ひろ子が対談しているところだった。薬師丸は私の弟が大好きだったためよく見知っていたが、玉置浩二などというバカ野郎と不幸な結婚して以来、どうにも見る気がしなくなった。久しぶりに見た彼女はなんだか「おばさん然」としていて、「あんなに可愛かった薬師丸が・・これもみな玉置のせいだ!」と思わず憤然としてしまった。今いくつになったんだろう、と妻に訊いても分からずじまいだったが、それよりも気になったのは、その後で平井堅が歌った「わかれうた」だ。
この曲は中島みゆきの名曲であり、私は今でもソラで歌えるほど繰り返し聞いた曲だ。その曲を平井堅が歌うのだから、興味をもって聞いてみた。だが、すぐにがっかりしてしまった・・。
平井堅は顔を顰めながら苦しそうに歌うのが気にはなるが、総じて嫌いな歌手ではない。初めて彼の「楽園」を聞いたときには、男の色気が全編から感じ取れて、こんな歌手は今までいなかった、と感心したほどだった。最近の曲は裏声で歌う箇所が多くて、あまり好きではないが、それでも日本で有数のボーカリストであるとは思っていた。だが、彼が歌った「わかれうた」は私の好きな「わかれうた」じゃなかった・・。
ちなみに YouTube に彼が歌っている「わかれうた」があったので載せてみる。(「スピッツ」の草野マサムネとデュエットしているものだが、きっとすぐに削除されてしまうだろうな・・)
もちろん、中島みゆきの「わかれうた」を基にして言っているのだが、決して彼女のコピーをして欲しいと思っているわけではない。平井には平井なりの「わかれうた」があるのは構わない。ただ、あまりに平板で歌詞をなぞるだけの歌唱のように聞こえ、心に響いてくるものがまるでないように私は感じてしまった。
「だめだよなぁ、これじゃぁ・・」
と私が言うと、妻が、
「仕方ないよ、時代が違うんだから・・」
と妙に穿ったことを言った。
確かに時代は違うだろう。
♪途にたおれて誰かの名を
呼びつづけたことがありますか♪
などということなど、今では誰もしないだろうが、この曲が流行った頃ならきっと大勢の人が同じような実体験をしたことがあったのではないか、と思えてしまう。
♪あなたは憂いを身につけて
うかれまちあたりで名を上げる♪
なんてのは、若者なのか大人なのかまるで境界線がない世界に生きている「あなた」を歌っているようで、現代のように若者社会と大人社会が隔絶している状況からみたら、まさに隔世の感があるのではないだろうか。これでは、77年当時の社会の空気を想起させるような歌い方をしろ、と望む方が無理なのかもしれない。
平井堅も37歳、もういい加減大人だ。だが、この曲を作った当時25才だった中島みゆきと比べると、まるでひよっこにしか見えないほど、薄っぺらな「わかれうた」にしか聞こえなかったのは残念だった・・。
「俺の方がずっとうまいぜ」
と思わず口から出てしまったが、それを聞いた妻に、
「さすがにそれはない!!」
ときっぱり言われてしまった。そうかなあ・・、でも、「アザミ嬢のララバイ」なら負ける気はしないぞ!!
この曲は中島みゆきの名曲であり、私は今でもソラで歌えるほど繰り返し聞いた曲だ。その曲を平井堅が歌うのだから、興味をもって聞いてみた。だが、すぐにがっかりしてしまった・・。
平井堅は顔を顰めながら苦しそうに歌うのが気にはなるが、総じて嫌いな歌手ではない。初めて彼の「楽園」を聞いたときには、男の色気が全編から感じ取れて、こんな歌手は今までいなかった、と感心したほどだった。最近の曲は裏声で歌う箇所が多くて、あまり好きではないが、それでも日本で有数のボーカリストであるとは思っていた。だが、彼が歌った「わかれうた」は私の好きな「わかれうた」じゃなかった・・。
ちなみに YouTube に彼が歌っている「わかれうた」があったので載せてみる。(「スピッツ」の草野マサムネとデュエットしているものだが、きっとすぐに削除されてしまうだろうな・・)
もちろん、中島みゆきの「わかれうた」を基にして言っているのだが、決して彼女のコピーをして欲しいと思っているわけではない。平井には平井なりの「わかれうた」があるのは構わない。ただ、あまりに平板で歌詞をなぞるだけの歌唱のように聞こえ、心に響いてくるものがまるでないように私は感じてしまった。
「だめだよなぁ、これじゃぁ・・」
と私が言うと、妻が、
「仕方ないよ、時代が違うんだから・・」
と妙に穿ったことを言った。
確かに時代は違うだろう。
♪途にたおれて誰かの名を
呼びつづけたことがありますか♪
などということなど、今では誰もしないだろうが、この曲が流行った頃ならきっと大勢の人が同じような実体験をしたことがあったのではないか、と思えてしまう。
♪あなたは憂いを身につけて
うかれまちあたりで名を上げる♪
なんてのは、若者なのか大人なのかまるで境界線がない世界に生きている「あなた」を歌っているようで、現代のように若者社会と大人社会が隔絶している状況からみたら、まさに隔世の感があるのではないだろうか。これでは、77年当時の社会の空気を想起させるような歌い方をしろ、と望む方が無理なのかもしれない。
平井堅も37歳、もういい加減大人だ。だが、この曲を作った当時25才だった中島みゆきと比べると、まるでひよっこにしか見えないほど、薄っぺらな「わかれうた」にしか聞こえなかったのは残念だった・・。
「俺の方がずっとうまいぜ」
と思わず口から出てしまったが、それを聞いた妻に、
「さすがにそれはない!!」
ときっぱり言われてしまった。そうかなあ・・、でも、「アザミ嬢のララバイ」なら負ける気はしないぞ!!
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