じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

映画「キングスマン」

2018-04-19 23:30:31 | Weblog
☆ 映画「キングスマン」(2014年)を観た。

☆ どの国にも属していないスパイ組織が世界平和のために活躍するという話。まず特筆すべきは映像美だ。ストップモーションやスローモーションをふんだんに使って、アクションを見せてくれる。

☆ 体が切り刻まれ、銃撃で破裂し、子どもたちにはあまり見せられないが、ビデオゲームでよくある映像を実写化したようなものだ。

☆ 地球にとって増えすぎた人類はウィルス、温暖化はそのウィルスを駆除するための地球の免疫機能だというのは意外と説得力がある。人為的に駆除するところはどうかと思うが、「地球が静止した日」では宇宙人がその役割を果たしている。

☆ ノアの箱舟のように選ばれた人々がある場所に集められているが、むしろまず駆除すべきは彼らだと思うのだが、過激だろうか。
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森鷗外「余興」

2018-04-19 20:48:52 | Weblog
☆ 森鷗外の短編集「阿部一族・舞姫」(新潮文庫)から「余興」を読んだ。これも短い作品。

☆ 同郷人の懇親会をスケッチしたようなものだが、主人公の内面描写もあって面白かった。

☆ 村上春樹風でもあるし、町田康風でもある。そう考えると「文豪」も結構新しい。

☆ 腕のいい作家は何を書いても様になる。
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夏目漱石「ケーベル先生」

2018-04-19 18:29:27 | Weblog
☆ 夏目漱石の短編集「文鳥・夢十夜」(新潮文庫)から「ケーベル先生」を読んだ。

☆ ごく短い文章で、今でいうとエッセイだろうか。大学院時代に学んだケーベル先生の家を訪れた時の様子を書いたもの。

☆ ケーベル先生の風貌、部屋の様子、飲み物の嗜好など、今読んでも普通に読める。歴史を感じるのは漱石が自分のことを「余」と称していることぐらいだろうか。

☆ ケーベル先生は一時期カラスを飼っていたという。(放し飼いだから、飼っていたといえるかどうかはわからないが)

☆ それが最後のセリフ「never more」の伏線になっているようだ。「never more」はエドガー・アラン・ポーの詩「大鴉」からの引用だという。

☆ 結局、ケーベル先生は祖国に帰ることなく、日本に骨をうずめた。「never more」だった。
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浅田次郎「角筈にて」

2018-04-19 16:55:37 | Weblog
☆ 浅田次郎さんの短編集「鉄道員」(集英社文庫)から「角筈にて」を読んだ。

☆ エリート商社マン貫井恭一はプロジェクト失敗の責任をとって(具体的な中身は書かれていないが)リオデジャネイロ支店に左遷される。その壮行会の夜、昔住んでいいた家の近く「角筈」にて、自分を捨てていった父の姿を見る。

☆ 妻を亡くし、事業にも失敗した恭一の父はわが子を親戚に託して去る。すべてわかっているのに、無邪気さを装う恭一の心が切ない。恭一を受け入れた親戚の温かさが救いだ。しかし、「捨てられた」「厄介者」だと気持ちを恭一は持ち続ける。

☆ まぁこれからはご一読あれということで。

☆ 浅田作品の魅力は文字を読んでいるのに映像が浮かんでくることだ。頭の中でドラマが無理なく展開していく。

☆ みんな悩みを抱えているけれど、力強く生きている。一生懸命に生きている。その姿が温かい。

☆ 日本を発つ日、恭一は再び父と会う。それは幻かも知れないが、恭一はこれで吹っ切れた。
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紙面から

2018-04-19 11:23:53 | Weblog
☆ 今朝の新聞1面は福田財務事務次官辞任を扱っている。

☆ 最初は「発言していない」と言っていた次官、今度は「セクハラに該当しない」という戦術に変わってきたようだ。いずれにせよ、政府あるいは与党の圧力には抗しえず「無念」の辞任に至ったようだ。

☆ 私は次官の軽口などはどうでも良いと思うのだが、録音がある以上仕方なかろう。軽率だったのは確かだ。意地を張って居座るよりはご本人にとっても良いと思うし、それで国会が動くのならば、国益にもかなっていよう。ご本人の名誉回復は司法判断に委ねるより仕方がない。

☆ 批判の矢面の財務省、「被害者は名乗り出よ」的な動きはまずかったと思う。組織として思考停止しているんだろうか。麻生大臣の辞任も時間の問題か。

☆ 自民党内でのポスト安倍の動きが活発化している。安倍総裁の3選は不可能との見方だろう。石破対岸田が鮮明になってきた。

☆ 安倍総理はと思いきや渡米中で日米首脳会談をしたとか。事務次官辞任の袖で新潟県知事辞職と同じ程度の扱いだ。朝日新聞に至ってはほぼ黙殺。もはや見限ったようだ。

☆ ともかく、これだけ問題が堆積しては先へは進めまい。総辞職にせよ解散にせよ、気分一新が必要だと思う。会期末「自爆」解散に打って出るか。内閣改造レベルでは延命にもならないだろう。
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死は生の対極ではなく

2018-04-19 09:55:48 | Weblog
☆ 春は別れと出会いの季節というが、最近身近で訃報が相次いだ。

☆ お一人はご近所の女性。80代だから天寿を全うされたとも言えなくはないが、若いころの印象が残っているだけに寂しいものがある。犬が好きなご夫婦でよくご主人と散歩されていた。10年ほど前にご主人を亡くされ、そのあともお一人で散歩される姿をみかけたが、ここ数年は闘病されていた。

☆ もうお一人は、卒塾生のお父様。まだ40代で屈強な方だったが、突然死という。3人のお子様を残され、末の子はまだ年長でかわいいさかりだ。ご本人の無念さ、ご家族の悲しみを想像するにあまりある。

☆ 「死は生の対極としてではなく、その一部として存在している」(村上春樹「螢」より)という。

☆ ずしんと響く言葉だ。
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