じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

千早茜「ほむら」

2019-05-08 21:27:35 | Weblog
★ 千早茜さんの短編集「あとかた」(新潮文庫)から「ほむら」を読んだ。

★ 主人公の女性には同棲している男がいる、結婚を前提としているようだ。しかし、主人公は一歩踏み出せない。そんな時出会った男。体を重ねながら、お互いに何かを求める。形のない何か。言葉にすれば取り逃がしそうなもの。

★ 倫理では評価できないもの。もっと深層の何か。

★ 情念の「ほむら」が艶っぽい文で語られる。
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門井慶喜「図書館ではお静かに」

2019-05-08 19:18:06 | Weblog
★ 門井慶喜さんの短編集「おさがしの本は」(光文社文庫)から「図書館ではお静かに」を読んだ。

★ 市立図書館で相談係を務める和久山隆彦のもとに女子短大生がやってきた。林森太郎の「日本文学史」のレポートを書かなければならないという。

★ 和久山は森林太郎つまり森鷗外を間違ってメモしてきたのだと女生徒に説明するが、鷗外の作に「日本文学史」はない。やがて真実が明らかにされるのだが。

★ 図書の森のミステリー。興味のない人には読みづらいかも知れない。「博文館」「金港堂」など古い文献に関心のある人には懐かしい。それに実際、林森太郎という人物がいたのには驚いた。「日本文学史」は今日では国立国会図書館のデジタルライブラリーで簡単に閲覧できる。

★ 本の世界が広がった。
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令和不況の足音

2019-05-08 12:50:29 | Weblog
★ 長いゴールデンウィークが明けた。数十年(あるいは数百年)に一度の10連休。楽しめた人、時間を持て余した人、そもそも休めなかった人、3分割されるようだ。何をしても「格差」が浮き彫りになる。

★ 「分散」ということを考えれば、もっと快適に過ごせたのかも知れない。

★ それはともかく、令和の幕開け、世界経済は沈滞ムードだ。世界的な景気減速それに米中の経済摩擦(トランプ大統領の関心事は自らの再選だけか)。先行き不安から円高、株安が進んでいる。「令和不況」などにならねば良いのだが。不安からか消費税増税延期もささやかれ始めている。参議院選挙、それに衆議院選挙の時期も絡んで、政局がらみでこれからの日程が進みそうだ。

★ 長期休暇の後は事故や自殺が気になる。今朝も滋賀県で衝突した自動車が幼稚園児の列に突っ込んだ。事故にあった園児の通う幼稚園のフェイスブックを見るとかわいい子どもたちの写真が掲載されていた。なぜ彼ら、彼女たちが事故に合わねばならないのだ。不可抗力の結果とは言え取り返しがつかない。

★ かつて年間の死者が1万にを超え「交通戦争」とまで言われた。道路の整備や安全教育の成果か死者の数こそ減っているが、暴走事故や児童生徒が巻き込まれる事故は後を絶たない。

★ 運転手も「まさか自分が」ということなのだろうが、今一度「まさか」を自問してほしいものだ。
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