★ 岩城けいさんの「さようなら、オレンジ」(ちくま文庫)を読んだ。なかなかドラマチックな作品だった。
★ アフリカから戦火に追われ難民としてオーストリアの田舎町にやってきた家族。見ず知らずの土地で言葉もわからず、夫はまもなく家を出ていき、サリマは2人の子どもを抱えて暮らしていた。
★ 早朝からスーパーで肉や魚をさばいてパッケージに入れる仕事。重労働だったが、英語学校にも通うことにした。そこで出会った日本人の「ハリネズミ」、20歳以上も年上のイタリア女性の「オリーブ」。それぞれが異国の生活にもがき苦しんでいた。
★ 山あり谷あり。必死に生きながら、しかし少しずつながらも彼女たちの生活が明るい方向に向かっているのがホッとさせる。
★ 教育、語学力が武器になるとひしひしと感じた。マジョリティとしての英語の力。日本で暮らしているとわからないが、世界(特に英語圏)で生きるには英語は、言語は最低条件だ。
★ 日本も遠からず移民を受け入れる国になるのだろう。その時、「サリマ」や「ハリネズミ」や「オリーブ」のような人々に何ができるのだろうか。
★ この作品は構成が面白い。サリマを中心とした物語は第3者の視点で綴られ、ハリネズミの物語は彼女の恩師への手紙という形で綴られている。最初は少し戸惑うが、後半は効果的にドラマを盛り上げているように感じた。
★ アフリカから戦火に追われ難民としてオーストリアの田舎町にやってきた家族。見ず知らずの土地で言葉もわからず、夫はまもなく家を出ていき、サリマは2人の子どもを抱えて暮らしていた。
★ 早朝からスーパーで肉や魚をさばいてパッケージに入れる仕事。重労働だったが、英語学校にも通うことにした。そこで出会った日本人の「ハリネズミ」、20歳以上も年上のイタリア女性の「オリーブ」。それぞれが異国の生活にもがき苦しんでいた。
★ 山あり谷あり。必死に生きながら、しかし少しずつながらも彼女たちの生活が明るい方向に向かっているのがホッとさせる。
★ 教育、語学力が武器になるとひしひしと感じた。マジョリティとしての英語の力。日本で暮らしているとわからないが、世界(特に英語圏)で生きるには英語は、言語は最低条件だ。
★ 日本も遠からず移民を受け入れる国になるのだろう。その時、「サリマ」や「ハリネズミ」や「オリーブ」のような人々に何ができるのだろうか。
★ この作品は構成が面白い。サリマを中心とした物語は第3者の視点で綴られ、ハリネズミの物語は彼女の恩師への手紙という形で綴られている。最初は少し戸惑うが、後半は効果的にドラマを盛り上げているように感じた。