皆様方も、夏の間、小さな蟻が行列を作って食べ物を組織的に運ぶ姿を観察したことがあるのではないでしょうか。聖書の箴言(しんげん)の書には、「怠惰な者よ、ありのところに行け。そのやり方を見て、賢くなれ。ありには司令官も、つかさも、支配者もいないが、夏の間にその食物を蓄え、収穫の時にその食料を集めた」と、記され、蟻の働きを観察し、賢くなり、勤勉に働くことを学ぶように教えています(箴言6:6~8)。
さらに、箴言の書に「・・小さなものが四つ(あり、岩だぬき、いなご、やもりの四つの生き物を例に挙げて説明されている)いるが、それらは本能的に賢い。ありは強い民ではないが、夏の間にその食物を蓄える」と記されています(箴言30:24,25)。この聖句が説明している通り、小さな蟻は「本能的に賢い」と記されています。なぜ小さな蟻が賢く造られているのでしょうか。聖書の詩編104編24節には、「エホバよ、あなたのみ業は何と多いのでしょう。あなた(エホバ神)はそのすべてを知恵をもって造られました」と、記されています。事実、小さい蟻が「本能的に賢い」ことはたくさんの人たちに知られています。上に紹介しました通り、夏の間に組織的に食物を集めることを知っています。また、暑くて乾燥する地域に住む蟻の巣は、断熱と空調の効いた設計で造られています。蟻のコロニーでは、高度に組織され、アリマキを家畜のように世話をし、保護して、それから滋養分を得ています。人間が家畜を世話をし、それから滋養分を得るのと同じです。また、小さな蟻たちは、農夫のように行動し、体の何倍もある木の葉を集め、「作物」としてそこから菌類を栽培し、食料にしている蟻もいます。しかも、小さな蟻たちが食べ物を奪い合い、争う姿を見たことがありません。こうした小さな蟻の賢い生き方を知ると、確かに偉大な創造者エホバが知恵を持って創造されたことが分かります。
科学者たちは、トンボの目や鳥の羽や、クジラの手ひれのこぶの形、流線形の魚の形、蜘蛛の巣の細い糸、花の種等々の創造における神エホバの知恵から多くのことを学んで来ました。この自然界に見られる動物や植物の設計を模倣しょうとする、「生体模倣技術」と、呼ばれる技術分野があります。人間の備えられた知恵や機能を研究し、模倣する「ロボット工学」も、そうした「生体模倣技術」の一分野です。神エホバの創造の知恵の深さを、謙遜に認め、神エホバに健全な恐れを抱き、命の源の神エホバに栄光と賛美を帰される方々は幸いです(啓示4:11)。
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優雅にも 繊細な美の 管菊よ 今日の一句
菊の愛好家の見事な「管菊」