聖書のダニエル書には、ダニエルの勇気と粘り強さが報われた記録が記されています。私たちも聖書に記されたダニエルの精神態度に見倣うことが出来ます。
西暦前617年にバビロンの王ネブカドネザルは、エルサレムを攻略し、エルサレムのエホバの神殿の神聖な器具や宝物を分捕り物としてバビロンに持ち帰りました(ダニエル1:2.エレミヤ50:2)。その時に、エルサレムの選り抜きの若者たち、ダニエル、ハナニヤ、ミシャエル、アザリアがバビロンに流刑に連れて行かれました(ダニエル1:6)。それらの、優秀なヘブライ人の若者たちをバビロニアの宮廷生活の習慣に順応させ、王の前に立たせるために、名前の変更を命じ、「王の美食の中から」、バビロニア人の食物を食べるようにも命じられました(ダニエル1:5,7)。こうした名前の変更や特別な食事は、優秀なヘブライ人の4人の若者が、神エホバに仕えた清い崇拝から引き離そうとする企てでした。ダニエルはどうしたでしょうか。「ダニエルは、王の美食また王の飲むぶどう酒によって自分の身を汚すまいと心のうちに思い定めた」と記しています(ダニエル1:8の前半)。ダニエルは、バビロンの王の美食には、エホバの律法で禁じられた食物が含まれていることを知っていて、清い身を守ることを優先しました(レビ記11:1~31;20:24~26.申命記14:3~20)。
ダニエルの勇気と粘り強さは報われた
バビロンの腐敗的な影響に立ち向かうことを心に決めたダニエルは、自分の決定通りに行動し始めました。「自分の身を汚さないでよいよう、廷臣の頭に繰り返し願い出た」のです(ダニエル1:8の後半)。ダニエルは「繰り返し願い出た」と記しています。誘惑をきっぱりと退けるには、大抵の場合、勇気と粘り強い努力が欠かせません(ガラテア6:9)。真の勇気と辛抱強い粘りはエホバが求めておられる特質です(ヨシュア1:5~9.ガラテア5:22)。
ダニエルの勇気と粘り強い対応は報われました。「そこでまことの神(エホバ)は、廷臣の頭の前でダニエルを愛ある親切と憐れみとにゆだねられた」と、記されています(ダニエル1:9)。ダニエルとその仲間たちの若者たちにとって、物事が順調に進んだのは、箴言の書に「エホバに依り頼め、・・・そうすれば、神(エホバ)ご自身があなたの道筋をまっすぐにしてくださる」と、記されているその教えを理解していて、エホバに依り頼み、エホバ神が祝福してくださったのです(箴言3:5,6)。エホバの教えに従い、エホバ神に依り頼むのは、確かに報いがあります。
廷臣の頭は最初、ダニエルの申し出に対して異議を唱えていました(ダニエル1:10)。それは、廷臣の頭は、もし自分が王の指示に逆らえば、自分の「頭」の地位が危うくなることを知っていたからです。ダニエルはどうしたのでしょうか。
ダニエルは洞察力と知恵を働かす必要がありました。若いダニエルは、「温和な答えは激しい怒りを遠ざけ」る、という格言を思い出したに違いありません(箴言15:1)。ダニエルは気短になって自分の主張を繰り返したのではありません。ダニエルは頃合いを見計らって「守護者」に近づき対応をしたのです。ダニエルは「守護者」は、直接王から責任を問われることは無いと判断したのです(ダニエル1:11)。このように、ダニエルのように識別力を働かせ、実際的な知恵を用いる時に、エホバは祝福し、報いをもたらせたのです。私たちもダニエルの示した勇気や粘り強さと、洞察力や知恵に見倣いたいと思います。
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