スポーツドクターの著者が、スポーツの世界で培ってきたメンタル強化のノウハウを楽器演奏者向けにアレンジしたものです。
たくさん気づきがありました。
あちこちで目にする、いいパフォーマンスが出せる"フロー"とはどんな心理状態なのか、いまいちぴんときてませんでした。
この本によれば
「自分が好きなこと、好きな人について夢中になって話している状態」
が、フローに一番近い心理状態なんですって。
その気持ちでプレーすると、はじけられるそうです。
想像しただけで楽しそうですよね。
曲は演奏するために作られたのではなく、聴く人のために作られたのだ、だから聴衆の前で弾くのが本来の音楽なんだ、という言葉も、なるほど、と思いました。
ただ演奏するのではなく、聴く人を楽しませるために「自分も楽しんでプレーする」のが音楽の本質なんだそうです。
Musicを「音楽」って訳した人はすごいね。
結果よりもプロセスを重視しろ、というのもほかのメントレ本で見かけたんですけど、意味がよくわからなかった。
この本では、「結果よりも変化を喜べ」と書いてありました。
日々、どんな発見があり、成長があり、学びがあったのか、その変化に気づいて喜べ、と。その変化の集大成が結果になるんですって。
納得して胸がすっとしました。
いい本だと思います。
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