インターネットを使った選挙運動が、今回の参議院選挙から解禁になりました。遅きに失している感は否めませんが、一応前進したということでは歓迎したいと思います。
しかしながら、各党の対応を眺めてみますとIT企業に乗せられた結果なのかも知れませんが、何となく変な方向に走ってしまっているものが見受けられます。いくら金を掛けたか知りませんが、ユーモアを通り越して吹き出してしまいそうになったものもありました。そんなものに金かけるより、地道な選挙活動をした方が何ぼかましだと思ったりしますが・・・。
それにしても選挙運動には制約が多過ぎるように思います。あれこれと事細かに制限されております。その最たるものが戸別訪問の禁止でしょう。戸別訪問を禁止しているのは日本と韓国くらいと言われるくらい諸外国では当たり前の選挙運動です。戸別訪問が禁止されている理由として、買収などの選挙違反の温床となるなどとされておりますが、本当の理由は別のところにあるように思います。日頃はグローバルスタンダードを強調しているにも関わらず、この点には目を瞑ってしまうことに対して甚だ疑問に思います。
ネット選挙運動が解禁されたからといっても政党そのものが信用されていない状況では、ネットで提供されるコンテンツには何の意味もありません。単に政党や出演している党首の自己満足に過ぎないと思います。