TPP交渉への参加が認められ、いよいよ交渉が開始されました。これまでの交渉内容が書かれたテキストと呼ばれる分厚い資料を入手でき、次第に詳細な内容が判明するものと思われます。このテキストの内容が一部リーク記事などで漏れていたようですが、かなり厳しく情報管理されていたようですので、明けてビックリ玉手箱といったことになりはしないかと懸念されるところです。
このような背景がありますので、国民に交渉に関する情報が逐一提供され議論の対象にされる可能性はかなり低いものと考えられます。ある日突然、このように決まりましたと提示されることでしょう。
交渉団とは別に利害関係団体も情報収集と圧力を掛けるために多くの人数を送り込んでいるようです。これらの圧力団体には、ある程度の情報は知らされることはあるかも知れませんが、核心的な情報は明かされないものと思われます。特に、損害を被る側には・・・。
「TPPについて」で書いておりますように、既に結論は出ているものと思われます。これから行われる交渉は、ある意味一種の儀式みたいなものです。我々はこんなにも一生懸命に頑張って交渉しましたというエクスキューズのために過ぎないでしょう。そして損害を被る方々には、これこれの補償をしますから何とか我慢してくださいといったことになるのではないでしょうか。
私にとっては、TPPに参加しようがしまいがどちらでも良いのです。それは、食料の自給がかなりの部分で可能であるからに他なりませんし、多くを望まないといった生活スタイルであるからかもしれません。
多くの消費者の方々は、経済的側面からTPPを考えておられるのではないかと思います。先のことより今日明日の生活が大事といったことも理解はできます。しかしながら、ここは目先の利益より、将来を見据えた長期的展望に立った議論が必要ではないかと思っている次第です。
特に、若い世代の方々にとっては、何れ自分達自身に降りかかってくる切実な事柄です。TPPだけでなく、憲法、原発・エネルギー・環境、社会保障などなど、多くの問題が山積しております。無関心でいて欲しくありません。