ここ数日、セミの鳴き声が聞こえてきました。昨年は、7/21だったので一週間ほど早い鳴きはじめです。よくセミが鳴きはじめると梅雨が明けるといいますが、ことしはさすがのセミ君達も予想が当たらなかったようです。
梅雨明け以来、一週間ほどは一滴の雨も降らず、高温の日が続きました。ここ数日は夕立といってもほんのパラパラといった感じの降雨がありましたが、焼け石に水といったところでしょうか。以前の私でしたら、畑の作物にジョウロで水遣りに掛りっきりになっていたことと思います。しかし、自然農を学び、実践しはじめますと作物との対話をより重視することが出来るようになったように感じます。炎天下に萎れている作物をみると水をやらねばといった衝動に駆られます。しかし、夕方になるとしっかりと立ち直ります。夕方になっても元気が無くなってきたなと感じたら水遣りをするといった具合に作物を観察して対応するようになりました。ですから夏場においても夕立などの自然の降雨だけで充分に水分を賄うことができ、人工的な潅水は殆ど不要です。
自然農の場合、作物が育つために必要な最低限の除草しかしません。除草も根っこから抜くのではなく、上部を刈ってその場に置きます。ですから土が露になることはありませんから、日光の直射による水分の蒸発もかなり抑制されます。
また、作物の方も水分を求めて根を深くまで伸ばしていきます。逆に、水や養分が潤沢にある環境では根張りも弱くなってしまいます。逆境において、逞しく成長した作物から得られる果実ほど有難いものはないのではないかと思います。いただく方も心して有難くといったことになり、その美味しさも一入といったことになろうかと思います。