昨年でしたか、代々木公園でデング熱を媒介する蚊を防除するために大量の薬剤が散布されている映像を度々目にしました。今年はブラジルでジカ熱が流行していると話題になっております。ジカ熱も蚊が媒介するとのことで、今年は折も折り、リオデジャネイロオリンピックで多数の日本人が渡航し、感染者が国内に持ち込み二次感染が予想されるところです。
再び昨年と同様な異様な光景を目にすることになるかも知れません。行政としては何の手も打たないと批判されるので、大々的な対策をしている振りをし、マスコミがそれを煽るといった構図が浮かびます。専門家の中で、あのような防除が効果的であると考えた方がどれくらいいるのでしょうか。むしろ防除によって、蚊以外の多くの昆虫が殺され生態系が壊されてしまうと危惧する専門家の方が多かったのではないかと思います。
果たして大規模な防除をしたにも関わらず、デング熱の感染防止ができたでしょうか。その後もデング熱の発生が続いたと記憶しております。
私は防除云々より、ある種の生き物を撲滅すべき対象と考えること自体が異様に思えてしまいます。如何にも驕った考えではないかと思うのです。人間にとって災いを及ぼす可能性のあるものは、これを絶滅すべき対象であるといった単純な議論が横行することを危惧します。
確かに、蚊や蠅などは人にとって不快なものです。不快なものが人に対して害をもたらすとすれば、余計に絶滅させてしまいたいという思いに拍車を掛けることになるでしょう。だからといって、蚊を本当に絶滅させてしまって良いのでしょうか?
蚊や蠅だって立派な生態系の構成員なのです。故あってこの世に存在しているのです。少なくとも人類が生まれる前から存在していたものと思われます。そして、何らかの役割があるでしょうし、生き残り戦術に長けてもいることでしょう。もし蚊を絶滅させたいとするならば、蚊が絶滅した場合にどのような影響が出るのか慎重に検討をする必要があります。これらの検討もなしに人に害をもたらすからやっつけてしまえといった短絡的な思考は大変危険であると思います。
私たちにできることは、蚊を絶滅させることではなく、自らの身を守り、共存の道を探ることであると思っております。
再び昨年と同様な異様な光景を目にすることになるかも知れません。行政としては何の手も打たないと批判されるので、大々的な対策をしている振りをし、マスコミがそれを煽るといった構図が浮かびます。専門家の中で、あのような防除が効果的であると考えた方がどれくらいいるのでしょうか。むしろ防除によって、蚊以外の多くの昆虫が殺され生態系が壊されてしまうと危惧する専門家の方が多かったのではないかと思います。
果たして大規模な防除をしたにも関わらず、デング熱の感染防止ができたでしょうか。その後もデング熱の発生が続いたと記憶しております。
私は防除云々より、ある種の生き物を撲滅すべき対象と考えること自体が異様に思えてしまいます。如何にも驕った考えではないかと思うのです。人間にとって災いを及ぼす可能性のあるものは、これを絶滅すべき対象であるといった単純な議論が横行することを危惧します。
確かに、蚊や蠅などは人にとって不快なものです。不快なものが人に対して害をもたらすとすれば、余計に絶滅させてしまいたいという思いに拍車を掛けることになるでしょう。だからといって、蚊を本当に絶滅させてしまって良いのでしょうか?
蚊や蠅だって立派な生態系の構成員なのです。故あってこの世に存在しているのです。少なくとも人類が生まれる前から存在していたものと思われます。そして、何らかの役割があるでしょうし、生き残り戦術に長けてもいることでしょう。もし蚊を絶滅させたいとするならば、蚊が絶滅した場合にどのような影響が出るのか慎重に検討をする必要があります。これらの検討もなしに人に害をもたらすからやっつけてしまえといった短絡的な思考は大変危険であると思います。
私たちにできることは、蚊を絶滅させることではなく、自らの身を守り、共存の道を探ることであると思っております。