曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

南下アサギマダラを迎える準備

2015年09月22日 | 日記

今日の花

 

ベニイタドリを見つけました。下は普通の白い花のイタドリです。

 


 9月も下旬になりました、本州の北の方で夏を過ごしたアサギマダラが南下を始めたので間もなく瀬戸内の周防大島にもやって来ます。例年ですと9月の末か10月の初めから11月の下旬までの間、南を目指すアサギマダラの大きな群れが通過して行くのが見られます。大島でも最近はアサギマダラ熱が高まり島内のあちこちにフジバカマ園ができています。今日は外入地区の人たちのフジバカマ園を見に行ってきました。とても熱心な方たちでフジバカマを今年も立派に育てておられました。昨年にも増してたくさんのアサギマダラがやって来ることと思います。今日はまだ南下蝶は来ていないと見えて地元に居着いているものと思われるアサギマダラが2頭フジバカマで吸蜜していました。

 


よく育ったフジバカマ  アサギマダラさんもういつでもおいでください。

まだ2分咲きくらいでしょうか。

手で捕まえてマーキングをしようと思いましたがするりと逃げられてしまいました。

去年は挿し木したばかりの苗だったので背丈が低く通路も楽々通れたのですが今年は人の背よりも高くなって通路もほとんどふさがれています。

昨年の開花状態

 

フジバカマの病気

部分的に病気で枯死した株もありました。これは土壌中にいる白絹病という菌がフジバカマに感染して枯死させる厄介な病気です。白絹病の菌糸は夏の高温時によく繁殖するので春は元気なフジバカマでも夏になると急に弱って枯れてしまいまうことがあります。

白絹病によく効く薬剤はリゾレックス水和剤・バシタック水和剤75などです。1,000倍液を平米あたり3リットルを土壌潅注すると良いでしょう。

病菌は根に付いていますので株分けすると病菌が広がる恐れがあります。大量に増やすときには上の枝で挿し木にするとよいでしょう。

 

スナビキソウの移植試験 

外入の方たちは近くの砂浜でスナビキソウの植え付けもやっています。来年の春芽が出て花が咲いたら春のアサギマダラがやって来るかもしれません。周防大島にはスナビキソウの自生地がありません。みんなで少しづつ植えてゆこうとしています。

 

地家室のフジバカマ園

イノシシよけの柵も完璧で周囲の草刈りも終わりました。標高が少し高いせいか花はほとんど咲いていませんでした。

ここのフジバカマ園は谷あいにあります。昨年は多い日には300頭くらいやって来て乱舞していました。