今日の花
庭の彼岸花です。ほんの少しだけ植えてあります。
今日はお彼岸の中日ですね。お墓参りの人が次々とやって来ます。ご先祖様は怒っているかもしれませんがよそのお寺の墓地でわたしは今日一生懸命写真を撮っていました。私たち蝶マニアにとってはとても珍しいことがあったのです。
クロマダラソテツシジミが2年ぶりに私の町にやって来ました。クロマダラソテツシジミという蝶は元来沖縄とか台湾のような南の方にいるべき蝶なのです。そんな南の蝶が台風などの風に乗り北の方まで飛ばされてくることがあります。このように普段そこにはいない蝶が大風などで運ばれてきたものを迷蝶と言いますが今日その迷蝶のクロマダラソテツシジミが見つかったのです。
迷蝶が見つかったといっても成虫を見つけたわけではありません。やって来た迷蝶のクロマダラソテツシジミの幼虫がソテツの木で大発生しているのを見つけたのです。飛来地での一時発生が始まっていたのです。幼虫はほとんどが終齢で数えきれませんが100匹くらいはいるかもしれません。もう10日か2週間くらいで成虫になりますが2次発生はきっとすごいことになるでしょう。大島にはクロマダラソテツシジミの餌となるソテツは結構たくさんあります。この蝶は移動性もありますのでやがて大島から本土の方に広がって行くと思います。今まで何度か大島に来ていますが越冬した例はありません。成虫は12月までは見られますが1月までいたことはありません。
クロマダラソテツシジミの幼虫
蟻が幼虫の背中に乗って蜜をもらっています。蟻がいることによって天敵から身を守っているのかもしれません。
卵はみんな空っぽで新しい卵はありませんでした。親はどこかへ行ってしまいもうこの辺にはいないのかもしれません。
町の中でソテツのあるところを他に5ヵ所調査しましたが、ほかの場所には何もいませんでした。