今日の花
梅雨の雨に濡れる バラ わたしはいろんな植物を挿し木で増やしますが、植物の中には挿し木で簡単に活着するものと、やや難しいもの、そして挿し木では発根しないものがあります。このバラは一昨年の年末に正月用に切り花でいただいたものです。5種類ほどの色様々なバラは正月の間、花瓶に活けて楽しみました。花は盛りを過ぎてしまいましたがそのまま捨てるのはもったいないと思い、5種類を挿し木してみました。1月のことですから挿し木の時期としては条件がよくはありません。休眠挿しということもできますので10本くらいのバラを挿し木してみました。そしてこのバラが1本だけ生き残ったのです。
5月に柑橘の花のことを書きましたが、みかんの木には、今の時期には小さな緑の実がたわわについています。これから自然に落ちる実もありますが多すぎる実は間引き摘果で数の調整をします。そんな時期に、あり得ない熟れた果実のお話をしたいと思います。1週間ほど前にせとみの畑で残っていた果実をもいできました。我が家ではせとみは3月から4月にかけて収穫し、その後販売します。収穫の時に自家用に少しだけ実を残しておきます。5月から6月になるとすごくおいしくなるのを知っているからです。
今日食べてみました。せとみは今まで樹にならせておいても果汁は豊富でスカスカになるようなことはありません。今まで樹にならせておくと何が良いかというと、果汁がすごく濃くなってきて、糖度が20度を超すようになるのです。すごく濃厚な味です。皆さんにも味わってみていただきたいくらいです。
完熟・過熟のせとみ
一個目のせとみ
最初の実は糖度20度でした。
二個目のせとみ
二個目は21度ありました。
この時期まで樹にならせておくとほとんど20度を越えます。でも、普通の栽培では1月から2月に収穫して3月から4月の初めごろに販売します。その時期のせとみは糖度は11度から15度の間で、13度以上のものを特選品として「ゆめぽっぺ」の商品名で販売されます。せとみの甘さの力は20度以上にもなるのですが、栽培において経済性を優先させると早い時期に販売せざるを得ません。
今日は土砂降りに雷のひどい天気でした。
立島という小さな無人島です。一瞬のあいだ雲の帽子をかぶっていました。