今日の蝶
ウラギンシジミ ♀ この蝶は成虫で越冬します。木の葉の裏などにぶら下がって、12月の末から3月の暖かい日が来るまで間約100日間微動だにしません。今日は私の目の前に飛んできました。
昨年の3月31日の私の日記(ブログ)に「1000年後の人たちへのプレゼント」としてエドヒガンの桜を植えたことを書きました。多くの人に親しまれているソメイヨシノと言う桜は花が見事でしかも成長が早く素晴らしい性質の桜で、全国にたくさん植えられました。でも花の命は短くての喩え通りソメイヨシノの樹の寿命は短く50年から100年ほどしか持ちません。交配して作られた園芸種の宿命でしょうか。それに対して山桜系の桜の中には寿命の長い系統があります。今全国にある銘木と言われている桜にはエドヒガンと呼ばれている系統の桜が多く残っています。推定樹齢1000年を越すものもありますし、数百年の樹齢も珍しくはありません。私が桜の木を植えはじめたのは40歳の時でした。その時は、私のみかん畑の近くに新しい農道ができたのですが新しい道路は殺風景なのでなんとかならないかと、桜の木を50本ほど買ってきて植えてみました。桜についての知識も乏しかったのでとりあえず染井吉野を植えました。数年間は桜の苗のまわりの草刈りをして、肥料を与えて、木は順調に育ってゆきました。それから32年が過ぎて、今は樹高10m以上にも成長して毎年見事な花を楽しませてくれています。しかしこの桜の寿命は残り数十年で終わると思います。もちろん私も最後まで見届けることはできませんが、それでいいのだと思います。そんなことがあって毎年桜を植えるようになりました。話を初めに戻しますが、最近は自分の余命が残り少なくなったせいか私の代わりに生き続けてくれる桜の木を植えようと思うようになりました。それで昨年から寿命の長いエドヒガン系の桜を植えはじめたのです。昨年その桜を植えようとしていた時に、ちょうどいいタイミングで若い大学生の後輩がやって来ました。それで植えるのを手伝ってもらいました。彼も大島に来て、桜を植えさせられるとは思いもしなかったでしょうが、22歳の彼に50年後に植えた桜を見に来てくれるよう頼みました。50年経つと彼は私と同じ年になっているはずです。50年後には私はいませんし、このみかん山もどうなっているかわかりませんがこの桜の生命力が強ければ大木になっているはずです。それを確認しに来てほしいとお願いしたのです。でも彼は50年後に覚えていますかね。そして今年も同じ桜を同所に植え足すことになりました。またまたいいタイミングで先日みかん好きの若い女性がやって来たのです。彼女にもこの桜を1本植えていただきました。そして昨年の彼と同じように、50年経ったらここへ植えた桜を見に来るようにお願いしておきました。50年後ですから忘れたらそれはそれでいいのです。
50年後や、100年後の世界は多少間違っても想像できますが、1000年後の世界となると難しいですね。未来を予測するとき過去の歴史を参考にすることもありますが、過去の1000年の変化と最近の50年の変化を比較すると違いが大きすぎますよね。このペースで世界が変わって行くと1000年後の世界は予測が難しいと思いませんか。でも、1億年後の世界は単純かもしれません。
これがわたしの桜を植える楽しみです。そして、もうワンステップ進んで今新しい品種の桜を育てています。昨年桜の種を播きました。
今日の音楽
Spring Waltz -YIRUMA
久し振りで「今日の音楽」を送っていただきました。ありがとうございます。春は生き物全てにとってうれしい季節です。
今年も、エドヒガンを植える
今年も、若いお客さんに植えていただきました
昨年の植樹
昨年の3月31日にはソメイヨシノは満開でしたね。
昨年植えた桜はどうなっているでしょう。2019年3月28日のことです。
昨年、K君と一緒に植えた桜はもう私の背丈を越して少しばかり花をつけました。
今年の新しく植えた桜です。
来年も植える予定ですから、若い人は植えに来てください。