昨日の続きです。
宅配便でやって来たマダラチョウたちは午前10時ごろに我が家に到着しましたが、飼育小屋に放つと1時間後にはすっかり新しい環境に慣れて吸蜜や産卵を始めました。送られた蝶はみんな交尾の済んだメスばかりで、彼女たちの仕事は餌を獲ることと産卵だけです。オスが何頭かいると争いが絶えませんが今回はメスばかりですので割に静かです。なぜかカバマダラのメスがスジグロカバマダラのメスに何度もちょっかいをかけていました。ただの縄張り争いでしょうか。
それぞれのマダラチョウの行動を観察していると種類によって食草の好みが違うのが分かります。今年は産卵用の食草としてイケマの苗を小屋の中に入れてみました。アサギマダラの好む食草ですが、南方系のマダラチョウも好んで産卵するようです。小屋の中にはキョウチクトウ科の植物をいろいろ入れて様子を見ています。ガガイモ・イケマ・キジョラン・ツルモウリンカ・トウワタ・コイケマ・クサタチバナ・ホウライカモメヅル・オオカモメヅルなどです。好みの分かれる食草もありますが、一つの株にいろんな蝶が産卵してどれがどのチョウの卵かわからなくなったものもあります。それぞれが孵化して幼虫になればどのチョウの子供かは分かります。これからが楽しみです。
飼育小屋のマダラチョウたち
やって来た初日からこんな様子です。生命ってすごいですね。