曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

今年もマダラチョウたちがやって来ました

2019年06月26日 | 日記

今日の蝶

カバマダラ♀  カバマダラには特別の思いがあります。還暦を迎えたころ、若い時から30年以上続けていた釣りの趣味をやめて新しいことを始めようと思い立ち、一眼デジカメを買って写真を始めました。何を対象に写真を撮るか模索していた時ふと蝶に目が行ったのです。それまで虫には全くと言ってよいほど無関心だったので蝶のことを何も知らず、周りにいる蝶の写真を撮って名前を覚えることから始めました。そんな時家の前の道路でカバマダラを見つけたのです。もちろんその時には名前は分からず、なんだか普段見かけない蝶だなと思いながら写真に納めました。後日、その写真を蝶に詳しい方に見せると山口県ではとても珍しい蝶だということでした。その蝶は熱帯から亜熱帯に生息する蝶で、極たまに台風などの通過するときに南の国から運ばれてくる迷蝶と言われるものでした。山口県内では57年ぶりの発見だということが分かりました。そんな貴重な蝶カバマダラを見つけたということがわたしを一気に蝶の世界にのめり込ませることになったのです。

 


 待ちに待っていたマダラチョウたちが今日届きました。昨年これらの蝶を始めていただいて一年間飼育してみました。昨年は食草の準備が十分でなく蝶が増えて行く度に餌となる植物を集めるのにとても苦労しました。昨年の経験をもとに今年は余裕を持って飼えるのではないかと思っていますが、いきものはいつ何が起こるかわからないことがあります。そう簡単なことではありませんが、届いた今日は極めて順調なスタートを切りました。届いた蝶たちはみんなきわめて元気で三角紙から出すとそのまま花に直行して吸蜜を始めるものもいました。1~2時間もすると新しい環境に慣れたのか食草を見つけて産卵を始めました。初日からもう次世代のスタートです。私の管理が良ければもう一月もすると沢山の新しい世代の蝶が生まれ、蝶の小屋はマダラチョウであふれることでしょう。初夏から夏にかけては命が最も躍動する季節です。これからはホタルに加えてマダラ蝶の世話が増えて一層忙しくなりそうです。楽しいことですけどね。

 


今年も届いたマダラチョウ

 

さあ何が入っているか楽しみですね。

ただの標本のように見えますが、みんな生きています。

カバマダラ

三角紙から出すと、待ってましたとばかりに飛んでゆきました。

リュウキュウアサギマダラ

 

ヒメアサギマダラ

 

リュウキュウアサギマダラ

 

ツマムラサキマダラ

 

スジグロカバマダラ

 

 

蝶のことなると長くなるので、続きはまた明日にします。