曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

今夜はヒメホタルを見に行きました

2019年06月28日 | 日記

 日本にはホタルの仲間は20数種類いるそうですが、一般的によく知られているホタルはゲンジホタル・ヘイケホタルくらいでしょうか。マイナーではありますがヒメホタルというホタルもいることはご存知ですか。ヒメホタルは水辺で見られるゲンジホタル・ヘイケホタルと違って山の中の林の中で見られます。要するにヒメホタルは陸生のホタルで山の中にいる陸生の貝類を食べて育ちます。昨年初めて見つけたヒメホタルの発生地で、嵩山の山頂近くのヒノキ林へ今夜行ってきました。現地に着き車のライトを消すと周りは真っ暗闇です。そして目が慣れてくると林の中にかすかな光が点滅しているのが見えてきました。ゲンジやヘイケに比べると体の大きさはずっと小さくて光も弱いので見つけにくいのですが、慣れると独特の光の点滅が闇の中に見えてきてそれはまた幽玄の世界です。

今夜はゲンジホタルとヘイケホタルとヒメホタルの光の色を比較してみたいと思います。ヒメホタルを家に持ち帰り以前に撮ったゲンジやヘイケと同じ条件で撮影してみました。皆さんも見比べてみて下さい。

 


ヒメホタルの光

 

 

 

ゲンジホタルの光

 

 

ヘイケホタルの光

 

いかがですか、ゲンジとヘイケは緑色の光でほとんど同じかわずかの違いにすぎませんが、ヒメホタルの光は全く異なり、黄色と言っても良いのではないでしょうか。いずれも熱を出さない光ですが自然の作る素晴らしい光だと思いませんか。

 

ヒメホタル本体の写真

たまたまヘイケホタルがいたので比べてみて下さい。上がヒメホタルでしたがヘイケホタルです。

 

今夜はヒメホタルの飛翔写真の撮影に失敗しました。昨年の写真ですがこんな感じで光りながら飛びます。ゲンジやヘイケのようにゆっくりとした点滅でなく、一瞬に光るフラッシュ光です。

 

夜の山の中は人の住む世界ではありません。闇と静寂の中に一人たたずんでいると全く別世界にいる感じです。それでも慣れると恐怖心はありません。人間社会と10kmくらい離れていますが街の明かりが遠くに見える範囲ですから寂しさも感じません。携帯電話も通じるところです。ただ、最近は大島にイノシシが増えてきたものですから夜の山中は気を付けなければなりません。彼らの縄張りの中にいるわけですからばったり出くわしたりしないよう車の音とかライトで人がいることをよく知らせるようにしています。撮影の最中は暗くしなければいけませんのでカーラジオの音を大きく鳴らしてこちらの居ることを奴らに知らせています。8時に出かけて家に帰ったのは10時でした。そんなことで珍しく朝早くにブログアップをしています。