曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

ヘイケホタルの一筆書き

2019年06月25日 | 日記

今日の花

スカシユリ   昨年の秋には家の前の畑にまでイノシシが入るようになり、畑で作っていたサツマイモは全滅しました。お芋だけでは足りなかったのでしょうかスカシユリの根っこもほとんど掘り返されました。その一部が残っていたのでしょう、何本かのスカシユリが今年も芽が出て花を咲かせてくれました。

 


 昨日と一昨日の二日間夜の徘徊を休みました。自分では夜になって出かけてゆくのはホタルの生態調査と言うことなのですが、傍から見ると老人の徘徊に見えるかもしれません。と言っても夜の川の土手とか、真っ暗な山の中の林道とかでわたしと出会う人なんて絶対にいません。こうしてここで白状しているから私の夜の行動を皆さんが知ることが出来るのですね。天気は良いし二日休んだので今夜は張り切って出かけてきました。今は月が出なくなったのでホタルを見るには絶好です。そして、ヘイケホタルの光はゲンジホタルの光に比べるとかなり弱々しくて飛翔の写真はなかなか上手く撮れないのです。今夜はいい場所に三脚を立ててヘイケホタルのかすかな光を撮ってみました。ゲンジホタルのハッキリ点滅する光方と違ってヘイケホタルの光跡は線になることが多く面白い一筆書きの様な写真が撮れました。今夜はホタルの数がそれほど多くなかったので、シャッターを切る良いタイミングが来るまでずいぶん待たされました。

水路の側でホタルの写真を撮っていると時折カエルの大合唱が起こります。カエルはずっと鳴き続けるのではなく、どれか1匹が鳴き始めると周りから一斉に合唱が始まりもう耳を覆いたいほどの喧しさです。今夜は撮影していた途中から地元のKさんが見に来てくださったので闇夜の中でも寂しくはなかったのですが、もしも誰もいなくて一人っきりならカエルの合唱もにぎやかでよいのかもしれません。

今夜もホタルの写真だけでつまらないかもしれませんがもう少しの間お付き合い下さい。

 


ヘイケホタルの飛翔

 

左側の草の中にいるのは雌ではないでしょうか。何匹かのホタルが近づいては離れを繰り返していました。

 

今夜は星空もきれいでした。

ゲンジホタルではこんな繋がって線は現れません。

 

次はいよいよヒメホタルです。