曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

庭いじりと ヤクシマルリシジミ

2017年07月06日 | 日記

今日の柑橘

晩白柚  日本最大の柑橘で2~3kgにもなります。先日晩白柚の木に1個実が残っているのを見つけました。晩白柚は一般的には2月から3月頃お店で見られます。

 


 梅雨前線が北上して来て梅雨末期の状態となってきました。この時期には南からの湿った空気が入って来て豪雨となることがよくありますが、大分・福岡地方は集中豪雨に見舞われたようです。大きな災害が発生しているようですが心よりお見舞い申し上げます。

それに引き替え私の所大島は一日中曇ってはいるものの穏やかな一日でした。昨夜の雨で畑に入れないので久しぶりで庭の草木の手入れをしました。この春以来初めてです。最近はわたしがしないので庭の手入れはほとんどカミさんがやっています。それでも私の植物にカミさんは手を出さないので私のエリアはかなり荒れた状態でした。春に種をまいたプランターもそのままだし、鉢物は雑草で覆われ、支柱を立てたり、枯れた鉢物を整理したりとやることはたくさんありました。特にカミさんから椿の鉢ものが多すぎるのでどこかへかわすよう言われています。最近、椿1000本の目標で小さな鉢をたくさん育てています。午後には佐賀県からのお客様があり、昔なじみの友達と久しぶりで会うことができました。

庭いじりをしていると小さなシジミチョウがやって来て盛んに卵を産んでいます。よく見るとヤクシマルリシジミでした。ヤクシマルリシジミはもともと南方の蝶(東南アジアの熱帯域に分布)で山口県で初めて見つかったのが10数年前ですが、最初は周防大島で発見されました。今では完全な定着種で大島内どこででも見られます。

 


 

庭の植物たちの手入れ

増えすぎた椿

昨年挿し木した椿の苗

この鉢ものの中には珍しい植物が含まれています。出かけたとき、珍しい植物があると必ず一枝持って帰ります。

 

ヤクシマルリシジミ ♀ が私の側に飛んできました。

 

ヤクシマルリシジミの産卵と卵

ウバメガシの新芽に産卵

庭のバラに産卵

蝶が庭にやって来て卵を産むのは私たち蝶マニアにとってはとても嬉しいことです。でも庭木や植物たちにとっては新芽をかじられて蝶は大変な害虫です。

植物たちと昆虫やその他の動物との関係は大変微妙です。一方的に害を受ける場合もありますが助け合っている時もあります。人間と植物との関係にも同様にいろいろ面白いことが見られます。そんな植物と動物との駆け引きが面白くて毎日観察をしています。今はそれをデジカメで記録することができるのは素晴らしいことだと思います。

 

 


山口県の特産柑橘 せとみ

2017年07月05日 | 日記

今日の花

梅雨の雨に濡れる バラ    わたしはいろんな植物を挿し木で増やしますが、植物の中には挿し木で簡単に活着するものと、やや難しいもの、そして挿し木では発根しないものがあります。このバラは一昨年の年末に正月用に切り花でいただいたものです。5種類ほどの色様々なバラは正月の間、花瓶に活けて楽しみました。花は盛りを過ぎてしまいましたがそのまま捨てるのはもったいないと思い、5種類を挿し木してみました。1月のことですから挿し木の時期としては条件がよくはありません。休眠挿しということもできますので10本くらいのバラを挿し木してみました。そしてこのバラが1本だけ生き残ったのです。

 

 


 5月に柑橘の花のことを書きましたが、みかんの木には、今の時期には小さな緑の実がたわわについています。これから自然に落ちる実もありますが多すぎる実は間引き摘果で数の調整をします。そんな時期に、あり得ない熟れた果実のお話をしたいと思います。1週間ほど前にせとみの畑で残っていた果実をもいできました。我が家ではせとみは3月から4月にかけて収穫し、その後販売します。収穫の時に自家用に少しだけ実を残しておきます。5月から6月になるとすごくおいしくなるのを知っているからです。

今日食べてみました。せとみは今まで樹にならせておいても果汁は豊富でスカスカになるようなことはありません。今まで樹にならせておくと何が良いかというと、果汁がすごく濃くなってきて、糖度が20度を超すようになるのです。すごく濃厚な味です。皆さんにも味わってみていただきたいくらいです。

 

 


完熟・過熟のせとみ

一個目のせとみ

最初の実は糖度20度でした。

 

二個目のせとみ

二個目は21度ありました。

 

この時期まで樹にならせておくとほとんど20度を越えます。でも、普通の栽培では1月から2月に収穫して3月から4月の初めごろに販売します。その時期のせとみは糖度は11度から15度の間で、13度以上のものを特選品として「ゆめぽっぺ」の商品名で販売されます。せとみの甘さの力は20度以上にもなるのですが、栽培において経済性を優先させると早い時期に販売せざるを得ません。

 


今日は土砂降りに雷のひどい天気でした。

立島という小さな無人島です。一瞬のあいだ雲の帽子をかぶっていました。

 

 


台風一過

2017年07月04日 | 日記

今日の花

ガブリエル (白)

名前は分かりません。 庭のバラ

 


 お昼前に、台風3号が南を足早に通り過ぎてゆきました。風もなく雨も普通の雨でニュースが言わないと台風がやって来たことに気づかずに終わっていたところです。

午後3時ごろには素敵な青空がのぞいてきて、まさに夏の空と白い雲が見られました。何もない青空より躍動的な雲が空に散らばっているのがわたしは好きです。その後少し高いところから海を眺めたくてみかん畑に行きました。雨も上がり天気が良くなったのでついでに飼育室のアサギマダラの幼虫を我が家のビオトープに持って行きイケマの木に放しました。飼育室の中で育てると多くの幼虫が無事に育つのですが自然の中に放つと生き残るのはわずかです。その上これから梅雨が明けると30度を超す高温になるでしょう。こんな時期に自然のアサギマダラは子育てはしません。それが分かっていても山に放ったのはわけがあります。一つは高温時期でもうまく育つかどうかが見たいのと、もう一つは家での飼育に疲れたのです。今年は冬がずっと沢山のアサギマダラの幼虫を育てました。そしてうまく成虫になったものをさらにそのまま飼育して次の世代を育てる羽目になりました。天敵のいない環境では卵の数や幼虫の数は半端ではありません。エサの準備や清掃にも多大の時間を取られました。春から3度目の幼虫ですから多少私が飽きたのもあって、あとは自分で生きて行ってほしいと思い全ての幼虫を山へ持ってゆき放しました。出来るだけ多くの幼虫が蝶になるまで育ってほしいとは思いますが、自然の中で無事に育つのはとても難しいことなのです。

この3か月アサギマダラの成虫を飼育してきましたが自然の中では見ることのできないいろんな行動を観察することができました。狭い飼育小屋ですがアサギマダラはその狭さにも適応して生きてきました。一応の目的も得られたので一昨日成虫はすべて外に放ちました。不思議ですね、狭い空間で生まれ狭いところで暮らしてきたのに外に放つと手から離れたアサギマダラは一気に空高く登って行きます。数十秒後には空の中に溶け込んで消えてゆきます。やはり広い空間が好きなのですね。

親のいなくなった飼育小屋には卵と幼虫がたくさん残されたのです。幼虫として移せる大きさになったので今日ようやく処分することができました。最後まで面倒を見ないひどい里親ですね。

 


飼育室に残された卵と幼虫

このタッパーはみんな元気です。

 

このタッパーの幼虫は何匹か死んでいました。

 

初齢と2齢です。

 

この中には沢山いました。

 

山のビオトープのイケマに移します。

キジョランに付いたものはキジョランに

 

うまく移って行きましたが天敵に見つからないように、無事に育ってほしいですね。

イケマは良く茂っていますので、少しは残ると思います。

 


みかん畑からの午後の青空

 4時ごろ

 

半月より少し大きい月が出ています 

 

夕暮れ

 

 

 しばらくのご無沙汰でした。