曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

春の京都二日目 1.

2019年04月13日 | 日記

西明寺の椿

藪椿   つばきは日本的風景に良く似合いますね。

 


 毎年お世話になっている素的な宿で、仲間とお酒を飲みながら夜遅くまで話が弾みました。熟睡した翌朝は早めに起きて、いつもなら朝の散歩に出かけるのですが3月にひいた風邪がまだ抜けきっていないものですからこの度はゆっくり眠ることにしました。7時半まで寝て起きてみると、管理人の奥さんがもう朝食の準備をしてくださっていました。この朝食も楽しみの一つです。和風の朝食ですが、季節のものや京都ならではの食べ物が添えてあってとても美味しいのです。そして食後に朝のコーヒーを出してくださいますが、我が家で毎朝自分で入れて飲むコーヒーと比べても格段においしいのです。管理人さんのご主人さんとはいつも蝶の話が弾みます。私にとってはこれも楽しみの一つですが、他の仲間はもう出発準備が出来ていて私の話が終わるのを待っていてくれるほどです。

二日目は滋賀の琵琶湖の方に行く予定です。少し遠いのですが、彦根市の少し手前にある西明寺・金剛輪寺・百済寺の三つのお寺を訪れるつもりです。琵琶湖の東にある三つのお寺で湖東三山と呼ばれています。数年前から一度訪れてみたいと思っていた所でしたが、なんとなくお流れとなっていました。私たちも段々体力が衰えてゆくので遠いところを先に済ませておきたいと考え、今年は思い切って行ってみようということになりました。三つのお寺は何処も素晴らしい所でみんな大満足でした。三山はみんな天台宗のお寺で、戦国の時代に信長が比叡山の延暦寺を焼打ちにした後にここのお寺も焼くように命令が出ていたそうです。しかしお寺を守る人たちはいろんな策を講じて焼き討ちを免れたところもありますが、焼失した建物も多かったようです。京都・奈良・近江はやはり長年日本の中心として栄えたところですから素晴らしい文化遺産が沢山あります。これからも仲間と一緒に桜を愛でつつ文化遺産を見たり楽しい食事ができたらいいなと思っています。

これから何回かに分けて湖東三山をご紹介します。

 


湖東三山 西明寺

 午前中のせいかだーれもいません。駐車場もガラガラでした。

 

本坊 門前

 

西明寺 本坊

 

 本坊 庭園

 

 

 

 

 

 庭園の奥から山の上にある本堂や三重塔へ行く道があります。とにかく静かなところでウグイスなどの鳥の声とテングチョウやルリタテハなどの早春の蝶が舞っていて本当に別の世界に入るようでした。お庭の手入れも素晴らしいですね。

 

 


月に一度の眼科検診の日です

2019年04月12日 | 日記

今日の花

公園の椿   椿のシーズンも終わりに近づきました。

 


 相変わらず月一で徳山の眼科医院に通っています。左の眼に加齢性黄斑変性を発症して1年半以上になります。硝子体内への注射も6回行いましたがなかなか完治しません。注射後しばらくは薬の効果があるのか黄斑部の網膜は落ち着いているのですが、しばらくするとまた網膜の裏に水が溜まったりして症状が悪化してきました。注射をして今回の検診は二ヶ月目です。検査の結果は前回と同じで水のたまったところは無く網膜の状態は悪くないということで少しホッとしました。治療はしないで様子を見ましょうと言うことになりました。

こうして毎月、周南市の街を歩くことになっていますが、今回は街路樹や街中の公園の樹木が新芽を吹いていてとても春らしく心地よい通院でした。

 


 周南市(徳山)は本当に街路樹がよく整備された街ですね。わたしは季節ごとの街路樹の移り変わりを眺めながら歩くのを楽しみにしています。また、街中に小さな公園が沢山あって、緑の空間を作っているのは素晴らしいことです。でも何処の公園にもほとんど人がいないのはなんだかもったいないような気がします。今回は時間に余裕があったので駅から病院までずいぶん遠回りをしてみました。初めて歩く道が多かったので楽しかったです。

遠くから見ても木の緑が目立ちました。近づいてみるとやはり公園がありました。

中に入ると誰もいませんでしたが広くて何かスポーツでもして遊ぶにはいい公園でした。

中を突き切って外へ出ました。

突然、歩道を自動車が走ってきました。???

街路樹は常緑樹ですが何でしょう?

こんどは落葉樹です、まだ芽が出ていません。プラタナスのようでもあり・・・

おなじみのイチョウ並木です。若葉はまたきれいですね。

更に進むと、また公園です。入ってみましょう。

桜の花がまだ残っていますね。

手入れが行き届いています。

花に誘われて反対側から公園を出ました。また知らない通りに出ました。

小学生たちが見えました、向こうの建物は小学校でしょうね。子供たちとあいさつを交わしながら歩きます。

春なのに、歩道には落ち葉が見られます

新緑と落ち葉もいいですね。クスノキは静かに葉を交代させています。振り返ると逆光の緑

 

角を曲がるとまた公園に出会いました。

公園のベンチで初めて人に会いました。挨拶をすると、公園のお話を聞かされました。
先日旅をした京都の人ごみに比べ、今日のこの町は何と静かな町でしょう。

 

公園を出て大きな通りに出ると、目指す眼科医院が見えてきました。

この度の目の検診結果は良かったです。

 

 


春の京都で 5.

2019年04月11日 | 日記

この日の夕食

 

昼食は少し中国風でしたので夕食は京都風の和食にしました。   この店を選んだ理由はわたしが50年ぶりで「いもぼう」が食べたかったのです。

 


 夕食の予約は少し早目の5時にしてあったので八幡市から急いで京都市内に戻ってきました。夕食を早めにしたのは夜桜を楽しむ時間が欲しかったからです。近年は京都市内ではあちこちで桜のライトアップが行われていて夜の観光も盛んです。今年は平安神宮の夜桜を見ようと計画していたのですが、食事の後、平安神宮の前まで行ってみて判ったのですが夜間の庭園公開は明日の4月4日からだったのです。誠に残念でした。

 


 夕食は「いもぼう」の平野屋本店で

この通りは八坂の円山公園の隣で、坂を上って行くと知恩院の前に出ます。狭い通りなので普段あまり通ったことがないところです。石畳に面して古い店が並んでいます。

江戸時代初期から続くお店です。

 

 

春らしい装いの八寸です。

最初に名物の「いもぼう」が出てきました。懐かしい味でした。エビイモはとろけるように柔らかく、棒だらは良く味がしみていて美味しくいただきました。

椀物はウグイス仕立て

向付、焼き物、温物・・・次々と春の食材が美しく盛合されて出されてきます。京都ならではのご馳走に堪能しました。

 

宴の跡

 

京都のお店は狭いところをうまく使っていますね。

早めの夕食も終わった時にはもう夜となっていました。

 

いもぼうの平野屋と言うお店は2軒あるのをご存知ですか。私たちが今夜行った「平野屋本店」と円山公園の中にある「平野屋本家」と言うお店です。どちらも「いもぼう」の古いお店ですがお間違えの無いように。

平野屋本家

 

せっかくここまで来たのですから円山公園の枝垂桜を見に行きました。今年は開花の状態が良かったです。そして相変わらずすごい人出ですね。

ライトアップの桜はいつみてもいいですね。50年前学生時代に見ていた桜は先代の枝垂桜でそれはそれは見事でした。枯れた先代の桜の代わりにこの桜が移植されたのです。よくこんな大きな桜の移植ができたものです。桜守りの根性と技術の賜物でしょうか。

外国の方もたくさん「お花見」をしていました。

 

平安神宮へ行ってがっかりでした。

だあーれもいません。

 

早めに宿の方へ向かいました。宿の管理をされているS様ご夫妻にはいつも大変お世話になっています。

お世話になっている宿がまたとても素敵なところです。山に接したお庭に露天風呂があるのですが、山から下りてくる冷気を肌に感じながら暖かいお湯にどっぷりつかると一日の疲れもすっかり取れてしまいます。

 

 


春のチョウを見に行ってきました

2019年04月10日 | 日記

今日の花

コバノミツバツツジ    明るい林の中でピンクの花が華やかです。

 


 昨日は天気が良かったので久しぶりで山へ春のチョウを見に行きました。春のチョウに出会うと本当に心躍る気がします。小さなシジミチョウでも何かひらひらと動くものを見つけたときには、思わず目が釘付けになります。その動きを追って何処までも付いて行きたくなります。ましてや、タテハチョウやアゲハチョウの仲間のように少し大きくてひらひらと舞う姿はさらに春の喜びを感じさせてくれます。どこを見ても何もいなかった冬の林の中に比べると次々と飛んで出てくる蝶たちを見つけるのはまさにハラハラ・ドキドキです。

蝶の出現は環境状態や気候変動の指標とされることがあります。今年の冬は温暖でしたね。でも3月の末から4月の初めにかけては気温が低く暖かいだけではなかったようです。モンシロチョウの初見日はすごく早かったですがギフチョウやコツバメは発生が遅れたようです。地球の温暖化が本当に進んでいるなら南の蝶が北上して来て、温帯の蝶はさらに北へ移るか高地を目指すかしなければなりませんね。普通に見られた蝶がだんだんいなくなるのは寂しいことです。

 


春のチョウたち

モンシロチョウ

 

ツマキチョウ

 

ギフチョウ

 

コツバメ

 

ミヤマセセリ

 

ルリタテハ

 

ルリシジミ

 

テングチョウ

 

スジグロシロチョウ

 

春の山里

 


春の京都で 4.

2019年04月09日 | 日記

今日の花

今年は暖冬だったので君子蘭が無事に冬を越しました。

 


 京都の一日目に宇治界隈で行きたいところはまだたくさんあるのですが、せっかくだから花見もしたいとの思いがあり、少し場所を変えることにしました。以前から京都の桜名所の一つとして見たいと思っていたところがあります。それは淀川河川公園背割堤の桜並木です。宇治からはそれほど遠くないので今回そちらへも行ってみようということになりました。地理的に見ると京都市の南で、桂川と宇治川と木津川の三つの川が合流して淀川になるところです。川の堤に桜の植えてある場所は木津川と宇治川の境目になります。桜の時期ですから駐車場を探すのが大変でした。堤の上の桜並木の下を歩いてみて感じたのは、もう10年早くに来るべきだったようです。

 


石清水八幡の駐車場から

ようやく木津川に出てきました。沢山の人です。

500m歩いて河原に降りました。

大道芸には多くのことが集まっていました。

みんなそれなりに楽しんでいるようです

河原を離れ駐車場を目指します

 

そろそろ京都市内に戻らねばなりません。

 

 

 


春の京都で 3.

2019年04月07日 | 日記

今日の花

春ですね牡丹の花も咲きました

 


 宇治は茶どころとしても有名ですが、いいところですね。琵琶湖からの水が宇治川を流れていて、きっと霧が発生してお茶の木の生育に適した土地柄なのでしょうね。宇治橋から上流に向かって遡るとやがて天ケ瀬ダムが見えてきます。ダムを境に琵琶湖までの川を瀬田川と言いますが京都一帯の川は同じ川なのに何度も名前を変えて下って行きます。京都に住み始めたころは名前の違う川が同じ1本の川だとわからず困ったこともありました。そんなことはどうでもよいのですが、宇治と言えば一番有名なお寺は平等院でしょうね。何年か前から建物の改修が行われ柱の朱色も塗りなおされたそうです。新しく塗りなおされてからの平等院へは行ったことがないので、寄ってみることになりました。世界遺産の平等院はさすがに観光客が多かったですね。若い人や外国からの観光客も多かったです。堂内の拝観は人数制限があってしばらく待たねばなりません。池を一巡りして来てようやく堂内に入れました。平安時代の有名な仏師である定朝の作と伝えられる阿弥陀様とはもっと静かな時間に対面したかったですね。

 


宇治の平等院

 

 

少しづつ角度を変えて眺めてみましょう

 

この頃は自撮棒というものを使って風景の中に自分を入れて撮ることが流行っているのですね。そんな道具は持っていませんが人並みに一枚だけ自分の入った写真を撮ってもらいました。

ここは阿弥陀さんの拝める位置です。

わたしゃーなんもかんけいありません。濡れた羽を干しているだけです。

 

順番が来て堂内に入れました。(もちろん別料金です)

 

平安時代の武将であり歌人でもある源三位頼政のお墓がありました。平家と戦ってここで討ち死にしたようです。時に76歳とはよく戦いましたね。

 

平等院をあとに次へ向かいます。宇治と言えば抹茶アイスですねー。

 

 

次は何処でしょう。

 


春の京都で 2.

2019年04月06日 | 日記

今日の昼食

普茶料理のメニューです。

 


 多くの人は年をとると若いころに比べて夢や希望が萎んできますよね、そして色気も失われてきますが逆に食い気はますます盛んです。と言っても、食べ物の量は酒量と一緒で年とともに落ちてきますが、美味いものや珍しいものを食べたいという意欲は若いころより今の方が強くなっているように思います。この度の旅行の計画中に、京都→宇治→万福寺→普茶料理 と言う風に食べ物に行きつきました。花もいいがお団子も、と欲張ったわけです。万福寺の中でも普茶料理をいただくことができるそうですが、予約など間に合わなかったので、門前にある「白雲庵」と言うお店で普茶料理をいただくことになりました。50年余り前学生時代に万福寺を訪れたときにはとてもそんな余裕はありませんでした。この歳にしてようやく念願がかなったわけです。

明の高僧の隠元禅師は黄檗宗と共にいろんなものを日本に伝えましたが、普茶料理もその時伝えられ、今まで続いています。普茶料理は精進料理ですが和風と言うか京料理と異なり中国風の精進料理です。以前から一度食べてみたかった料理です。精進料理ながら肉や魚を食べている気持にさせる所が憎いですね。味付けは薄めですが食事が進むほどにお腹がいっぱいになりました。

 


黄檗普茶料理

 

 

御料理

澄子  お菓子とお茶

 

蔴腐   ゴマ豆腐から始まりました。イクラが乗っているようですがタピオカで作られたものです。

雲片   13種類の野菜や木の実が入った吉野葛の餡かけです。

冷拌  和え物

 

笋羹   菜煮の盛り合わせ

何から食べようか迷ってしまいます。

揚げ物

餃子の中身はジャガイモでした。

 

この後ご飯もの、汁物、香の物で締めました。

万福寺 花見の後は腹満たす。


春の京都へ 1.

2019年04月05日 | 日記

京都へ着きました

学生時代の仲間と桜の季節に京都で集うようになって13年目になります。

 


 今年も学生時代の親しい仲間が京都に集まりました。みんなで若い時の思い出の場所を再び訪れたり、昔の貧乏学生には敷居の高かったお店も覗いてみます。春真っ盛りの京都は確かに観光客でごった返していますが、私たちはそんな所はできるだけ避けてのんびりとゆったりと観光を楽しめる所を選んでいます。今年は京都の南の宇治一帯を散策することになりました。

最初の訪問地は黄檗山万福寺です。万福寺は50年ぶりです。予約をすればお寺で精進料理の「普茶料理」が食べられるはずでしたが、残念ながら間に合いませんでした。また、四月三日のこの日が開山祥忌と言うお寺の重要な行事のある日と言うことも私たちには分かりませんでした。普茶料理については寺の外のお店で食べることができるのでそちらの方へ予約しておきました。山門を入ると少しづつ昔の記憶が蘇えってきました。そして、一般観光客がほとんどいなかったので本当にゆっくりできました。思い出してみると、昔初めて訪れたときにはお寺の伽藍が中国風なのに驚きましたが、今回は驚きよりも親しみを感じることができました。

 


黄檗山万福寺(開祖 隠元禅師)

総門

 

伽藍はとても広いです。

大きく立派な山門です

 

山門には受け付けがあって何か催しがあるのが分かりました。

一般の観光客はいくらも見当たりませんでした。

 

この日は開祖隠元禅師の命日だそうです。それで何か法要が行われていました。

 

布袋様  ここは京都七福神の一つです。

 

 

開版(かいぱん) 時を知らせるものです。

 

 

中国風の伽藍なので見慣れている普通のお寺とすこし雰囲気が違いますね。

人はいないし、静かに散策できました。

 

 


椿の挿し木 2019年春

2019年04月01日 | 日記

今日の花

 

今朝、思いがけず椿の花をたくさんいただきました。早速枝を挿し木にもしました。

 


 この何年か、椿の苗を挿し木で作っています。

椿の樹は挿し木で簡単に増やすことができるので、最近はよそのお家に良い椿があるのを見るとお願いして一枝か二枝いただいてきます。今の時期ですと花が咲いているのでどのような椿なのかよく分りますし、今年もあちこちでいただいた椿を挿し木にしてみました。私の挿し木の方法は密閉挿しと言われるやり方で、ポリポットに川砂を使って枝を挿しますが、そのポットをポリエチレンの袋で覆い、下をセロテープできっちりとトメテ密封状態にします。そのまま3か月何もしないで放置しておくと椿の枝はちゃんと根が出ています。根の出たものは砂から取り出して普通の培養土に植え替えますが、これで挿し木苗の出来上がりです。とても簡単です。

 


最近いただいて来た椿の花

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今までに何度もこのブログへ載せていますが、密閉挿しの手順を紹介いたしましょう。

1.椿の小枝をいただいて来たところから始めます。

 

2.ポリポットと川砂を用意します。

 

3. 水揚げの済んだ枝に発根剤を付けます。(何もしなくてもいいのですが)

 

4.少し深めに挿します。

 

5. 忘れないようラベルを付けましょう。

 

6. 水をたっぷりかけて挿し穂を砂に馴染ませます。

 

 

7. ポリ袋を支えるための針金を準備します。

 

 

8. ポリ袋を被せます。そして根元をセロテープでとめます。

 

 

9. これでポットの中の挿し穂は乾燥することはありませんので、このまま半木陰においておけば3か月で発根します。直射日光の所へは置かないでください。

 

 

とても簡単で発根率も80%くらい望めます。

このように挿し木して作った椿の苗が200本くらい溜まっています。昨年より種を播いて苗を作ることも始めました。実生苗は開花までの時間が挿し木苗より長くかかります。椿の樹はとても成長が遅いので気長に花の咲くのを待ちましょうね。