平安時代好きブロガー なぎ です。
2024年5月のこと。
大津市歴史博物館に併設されているCafe Restaurant Inti で「紫式部スペシャルランチ」をいただいた後、博物館で開催中の特集展示「源氏物語と大津」を鑑賞。
【エントランスロビーの様子。大河ドラマ「光る君へ」のパネル紹介も。】
1階 常設展示室[有料エリア]の中に特集展示「源氏物語と大津」があります。
紫式部の人物像や『源氏物語』、その執筆場所と伝わる石山寺、大津市内の紫式部や源氏物語ゆかりの地などの展示を楽しみました。
紫式部を描いた絵や『源氏絵』の数々に惹かれます。
そして、融神社蔵の源融(みなもとのとおる)像の懸仏(かけぼとけ)や大きな獅子・狛犬も展示されていてうっとり。
ずいぶん前に京都定期観光バスで源融(みなもとのとおる)を祀る融神社をお参りに行ったことがあったのですが、もううろ覚えです。木々に囲まれた厳かな神社でした。
源融は平安前期に実在した人物で、『源氏物語』の主人公・光源氏のモデルのひとりと言われています。
【特集展示「源氏物語と大津」図録。500円。『源氏物語』各帖のあらすじも掲載。】
大津市内には紫式部や源氏物語ゆかりの地が複数あります。
今回の展示に関連する場所として図録に紹介されていたのは以下の14ヶ所。
- 融神社
- 満月寺
- 比叡山延暦寺
- 唐崎神社
- 園城寺(三井寺)
- 打出浜
- 長安寺
- 関蝉丸神社 上社
- 関蝉丸神社 下社
- 逢坂関(推定地)
- 月心寺
- 石山寺
- 岩間山正法寺(岩間寺)
- 近江国府跡
博物館を訪ねた前日に京阪「大谷」駅近くにある逢坂の関記念公園と逢坂山関址碑を訪ねていましたが、図録で紹介されている逢坂関(推定地)は現在の逢坂一丁目とのこと。このあたりも歩いてみたいものです。
2階 企画展示室で開催されていた 企画展示「紫式部と祈りの世界」も見てから、エントランスロビー[無料エリア]を楽しみました。
【再現された「源氏之間」】
エントランスロビーには、紫式部が『源氏物語』執筆のために参籠したとされる石山寺本堂の「源氏之間」が再現!
【「源氏之間」の中には紙や筆、硯が置かれた文机も。畳は繧繝縁。】
靴を脱いで「源氏之間」の中に入り、写真撮影を楽しめるフォトスポットになっているのでした。
「源氏之間」の文机の上には、紫式部が『源氏物語』を執筆する時に使用したと伝わる硯のレプリカが!!
右上に牛が彫られており、左上には鯉が彫られています。
これは牛(うし)=薄い、鯉(こい)=濃い と磨った墨の濃淡を使い分けるためなのだとか。
【「源氏之間」にてまじめに(?)筆をとるわたくし。撮影:友人】
エントランスには「源氏之間」のほか
平安時代の豆知識コーナー、『源氏物語』デジタル絵巻、デジタルコンテンツ「四季之間」といったコーナーも。
【体験用の衣裳】
博物館見学と合わせて「源氏之間」で模擬十二単を着装する「紫式部・平安貴族なりきり体験」が日時限定で開催中だそうです。
申し込み・問い合わせは、びわ湖大津観光協会へ。
びわ湖大津トラベルガイド>大津市歴史博物館【源氏物語と大津】紫式部・平安貴族なりきり体験
特集展示「源氏物語と大津」は、2024年 1月10日(水)~2025年 2月 2日(日)までの開催。
展示品は6期に分けて展示替えが行われます。
詳しくは公式ホームページをどうぞ!
大津市歴史博物館
https://www.rekihaku.otsu.shiga.jp/index.html
滋賀県大津市御陵町2-2