金沢の観光スポット体験レポート その109(No.218)
◇人、呼んで忍者寺(妙立寺)探訪レポート(その2)
□当山の特殊な建物の構造
当時、幕命で3階建て以上の建物は禁止されていたため、外
観は2階建てだが、内部は4階建て7層になっている。中2階、
中々2階があり、部屋数は23、階段数は29もある。その仕
掛けをのぞいてみよう。
◇謁見の間・主茶室
当山中、最も格式の高い部屋で歴代藩主が専ら用いた謁見の間
と、13代藩主・斉泰公直筆の掛け軸が掛かっている五畳半大
名茶室。奥には水屋、座敷の手洗いも昔のまま残っている。
■写真は謁見の間
■写真は茶室
◇仕掛け賽銭箱
本堂正面入り口に埋め込まれている。敵が侵入してきたときは、
落とし穴として利用される。
■写真は仕掛け賽銭箱
◇本堂裏隠し階段
物置の戸を開けて床板をまくると、階段があり外へ逃げること
ができる。外から堂内に逃げ込む際には、床板に溝が刻まれて
いるため、引き戸を閉めることで“自動ロック”がかかり開か
ない仕組みになっている。
■写真は閉まったところ(戸で下から開かなくなっている)
■写真は隠し階段
◇井戸
深さはおよそ25mほど。茶水に利用される。水面上には横穴
があり、金沢城へ続く逃げ道になったとも云われている。 その
ため、庫裏の各部屋はこの井戸を中心に構成され、どの部屋か
らもロープを使い井戸へと逃げることができる。 しかし、当
時の技術では犀川を越えて地下通路を掘るのは困難とされ、横
穴が金沢城へと続いているかは定かではない。
*当寺院ホームページを参考に記事とした。
*内部撮影禁止のため絵葉書の写真を採用した。
●妙立寺ホームページ
http://www.myouryuji.or.jp/