金沢の観光スポットレポート その1002(No.1441)
◇金沢の冬 -1 長町武家屋敷跡 薦かけ
○長町の由来
長町は前田八家の一つ長氏の屋敷があったこと、鞍月用水と大野庄用水に囲まれた長い町ことなどから名付けられたといわれている。
現在の長町武家屋敷一体は長氏、村井氏をはじめ上級武士から中級、下級武士などが住んでいました。現在では、当時の武家屋敷は殆ど残っていませんが、その中で中級武士だった野村家邸は当時の武士の邸宅の様子を伺うことができます。
〇薦掛け
薦掛けは、雪から土塀を保護するもので、浸透した水分の氷結による損傷や、付着した積雪による土の剥がれを防いでおり、毎年12月から翌年3月まで設置され、雪吊りとともに”金沢の冬の風物詩”とな
っている。
昨年より、12月の第1週の週末に合わせて薦がけが行われており、今年は12月1日(土)~3日(月)に行われた。
石川県造園業協同組合の職人と、金沢職人大学校の研修生ら40人が作業を進め、わらで作った幅3.6メートル、高さ95センチの薦を土塀の腕木につるし、約500枚の薦を長町武家屋敷跡の民家や施設の土塀1100メートルに取り付ける。今季より薦の高さを地面より30センチに揃えられた。この薦掛けは昭和61年(1986)年から実施している。
■写真は長町武家屋敷跡
撮影日:2018.12.1
(つづく)