金沢の観光スポットレポート その1007(No.1446)
◇兼六園 橋巡り ⑤汐見橋、日暮らしの橋、時雨亭の石橋
兼六園内(金澤神社含む)には大小40箇所の橋があります。その中で橋名がついているのが12箇所(2018年12月現在私が知っている個数)あります。今回は名前のついている橋にプラスして巡ってみます。
兼六園は高台にありながら、辰巳用水を引き込み、曲水や池、滝に注がれ、意匠を凝らした橋が架かり、周辺の風景ともよく馴染み四季を通して楽しませてくれます。
13)汐見橋
現在の橋は、平成17年3月に架け替えられた板橋ですが、昔は船底板張りの飾り気の無い素朴な橋だったと聞きます。藩政期は、この橋から西方に遠くの日本海が眺められたことから汐(海)が見えたことからこの名が付いたといわれています。
■写真は汐見橋
■写真は汐見橋挟み石
■写真は汐見橋冬支度
14)日暮らしの橋
言い伝えによると、瓢池に架かる「日暮らしの橋」に立つと滝の水爆の饗音と景観が素晴らしく、眺めていると何時までも飽きないので、日の暮れるのも忘れる程だということからこの名が付いたといわれています。橋の上面石に四半模様がある。
■写真は日暮らしの橋(夕顔亭方面より、表面の四半模様が見える)
■写真は日暮らしの橋(中島方面より)
■写真は日暮らしの橋挟み石
■写真は日暮らしの橋
15)時雨亭の石橋
時雨亭は、平成12年(2000)に再建されたもので、藩政期は今の噴水前の茶屋のところにありました。最初の建てたのは5代藩主綱紀公で、蓮池之上御殿とか蓮池御亭などと呼ばれていました。
■写真は時雨亭の石橋
16)金沢神社前の神橋
神橋は、金城池(放生池)に引かれている辰巳用水に架かる橋で、金沢神社の石段下にあります。戸室石の反り橋で、側面は一枚石を橋桁と橋板の二枚重ねに見せています。欄干は坪野石で欄干柱の頭には宝珠風に形ち造られています。橋の存在は余り目立ちませんが、歴史を感じさせる古橋で、神社の境内に相応しい雰囲気をかもし出しています。
■写真は金沢神社前の神橋
参考資料:市民が見つける金沢再発見の会ページ
(つづく)