いしかわの観光スポットレポート(No.1990)
◇2021兼六園の桜 -1(品種別、満開順)
水戸偕楽園(かいらくえん)、岡山後楽園(こうらくえん)とならぶ日本三名園の一つ、兼六園。兼六園は江戸時代の代表的な大名庭園として、加賀歴代藩主により、長い歳月をかけて形づくられてきました。金沢市の中心部に位置し、四季折々の美しさを楽しめる庭園として、多くの県民や世界各国の観光客に親しまれています。
〇兼六園の桜
兼六園の桜は名木が多いことで知られており、園内の分布では山桜系約40本、里桜系約250本(内ソメイヨシノ約200本)ヒガンザクラ約80本、その他約50本で、合計約420本となっている。兼六園には特別名木が19本あり、内桜は5本。園内に溶け込んだサクラをお楽しみください。
*満開時期は2019年実績です。
〇桜の原種
日本には、11種類の原種がある。中でもオオシマザクラは、多くの栽培品種の基になっており、このような豊富な品種は、オオシマザクラの存在がなければありえなかったといえる。栽培品種については、世界的にみても日本でそのほとんどは栽培されており、長年蓄積されてきた品種群は貴重な文化的資源と言える。
〇花弁数による分け方
分け方には諸説があるが、図のように花弁数で一重、半八重、八重、菊咲きという分け方とした。
1)ジュウガツザクラ(十月桜)満開:10月、3月下旬
エドヒガンとコヒガンとの栽培品種。八重。花弁の縁が薄く紅色、白色、紅色と変化する。萼筒は紅色の壺形。春のほうが花はやや大きい。
2)フユザクラ(冬桜)満開:11月、4月上旬
マメザクラとオオシマザクラやヤマザクラとの栽培品種。一重、中輪、白色。秋に三分の一咲き、残りは春に咲く。
(つづく)
ユーチューブ「2021兼六園の桜①」