植ちゃんの「金沢・いしかわに恋をしました!」

金沢に永住して金沢・石川が好きになりました!その魅力を紹介します。

◇兼六園の椿2021-① プロローグ

2021-03-06 04:38:21 | 金沢・石川の観光


いしかわの観光スポットレポート(No.1959)

◇兼六園の椿2021-① プロローグ

兼六園内には桜、梅、椿、松、モミジ、カエデなどの樹木が合計157種8,196本(2013年3月現在、生垣は除く)あり、その内椿は512本あるとされている。
2018年末より椿の取材を初めた。椿は品種が多く確定するのに難しいが、過去の資料や、インターネットその他の資料、金沢城・兼六園研究会のメンバーの協力で品種確定、場所確定、撮影できたものの25種を紹介します。今後とも確定や訂正を重ねていきたい。



〇椿と歴史

 ツバキはツバキ科ツバキ属の常緑樹。日本が原産で、本州、四国、九州、南西諸島まで分布している。他家受粉で結実するために花色・花形に変異が生じやすいことから、古くから品種改良が行われてきた。
 ツバキは『日本書紀』において、その記録が残されており、733年の『出雲風土記』には海榴、海石榴、椿という文字が見受けられる。江戸時代に入ると、二代目将軍徳川秀忠がツバキを好み、肥後、加賀などの大名、京都の公家などが園芸を好んだことから、庶民の間でも大いに流行した。
 現在では多くの国々で栽培され、品種は国内外合わせると7,000種以上あると言われる。日本のツバキは花弁が8枚の一重咲き、八重咲き、牡丹咲きなどがある。開花次期は9月~5月。参考資料:ののいち椿館資料、HP歴memoより

■写真は西王母

〇ツバキの花型・特徴(一重咲き)



〇ツバキの花型・特徴(一重咲き以外)





〇ツバキの花の色

ツバキの花の色は白系・桃系・紅系・紫系・黄系など幅があるほか、白地に出る絞り、紅地に出る斑(ふ)入り、絞りの一種と考えられる覆輪によって、より多彩で多様な変化をもっています。開花する順に品種を紹介します。



1)セイオウボ(西王母)
産地:石川県。一重・筒咲き、中輪。紅のぼかし花弁。
蓮池門右外にある。



■写真は西王母



2)ホウシュ(宝珠)
産地:富山県。宝珠・千重咲き、中輪。





(つづく)



ユーチューブ「兼六園の椿2020」①

ユーチューブ「兼六園の椿2020」②

◇兼六園の梅2021-②

2021-03-04 05:12:18 | 金沢・石川の観光


いしかわの観光スポットレポート(No.1958)

◇兼六園の梅2021-② アオジク、シロカガ、コウメ、オウシュク

梅林の歴史

兼六園の梅林は、藩政時代には竹沢御殿や馬場などがあった跡で、明治には長谷川準也(第2代金沢市長)の屋敷となった。戦後は兼六園広場として野外催事に使用された後、昭和43(1968)年明治百年記念事業として「兼六園梅林」が造営された。ところが、長年の放置と踏圧された荒地に植えられた梅株は育ちが悪く、昭和48(1973)年改めて樹間に深溝を掘り、堆肥を補い、高く盛土して勢いを再生させた。

5)アオジク(青軸)
 満開時期:2月下旬
 青軸性、一重、中輪。若い枝と萼は緑色。









■写真はアオジク



6)シロカガ(白加賀)
 満開時期:2月下旬
 野梅性、一重、中・大輪。江戸時代からの歴史ある実梅。現在は群馬県を中心とした関東での実梅としての栽培が多い。花も美しく観賞用として楽しめ、香りもいい。





■写真はシロカガ



7)コウメ(小梅)
 満開時期:3月上旬
 野梅性、一重、小輪。





■写真はコウメ



8)オウシュク(鶯宿)
 満開時期:3月上旬
 野梅性、一重、中輪。果実は固いのでジュースに最適。









■写真はオウシュク

(つづく)

ユーチューブ金沢のツボ「兼六園の梅2020 」Vol 1

ユーチューブ金沢のツボ「兼六園の梅2020 」Vol 2

◇兼六園の梅2021-①

2021-03-02 04:59:57 | 金沢・石川の観光


いしかわの観光スポットレポート(No.1957)

◇兼六園の梅2021-① 梅林案内、トウジバイ、ヤエカンコウ

梅林の歴史

兼六園の梅林は、藩政時代には竹沢御殿や馬場などがあった跡で、明治には長谷川準也(第2代金沢市長)の屋敷となった。戦後は兼六園広場として野外催事に使用された後、昭和43(1968)年明治百年記念事業として「兼六園梅林」が造営された。ところが、長年の放置と踏圧された荒地に植えられた梅株は育ちが悪く、昭和48(1973)年改めて樹間に深溝を掘り、堆肥を補い、高く盛土して勢いを再生させた。

現在の兼六園の梅は約20種、約200本あるとされ、1月中旬から3月末まで楽しむことができる。<私の調査では(2020春現在)22種、206本となっている>



〇梅の種類(3系7性)



1)トウジバイ(冬至梅)
 満開時期:1月下旬
 野梅性、一重、中輪。兼六園では一番早く咲く。





■写真はトウジバイ



2)ヤエカンコウ(八重寒紅)
 満開時期:2月上旬
 野梅性、八重、中輪、早咲き。代表的な紅梅。







■写真はヤエカンコウ



3)ヒノツカサ(緋の司)
 満開時期:2月中旬
 紅梅性、八重、中輪。花弁はへら型で抱え咲き。雄しべは長い。







■写真はヒノツカサ



4)ヤエトウバイ(八重唐梅)
 満開時期:2月下旬
 唐梅性、八重、中輪、丸い花弁。花弁に赤筋が入り、下向きに咲く。







■写真はヤエトウバイ

(つづく)

ユーチューブ金沢のツボ「兼六園の梅2020 」Vol 1

ユーチューブ金沢のツボ「兼六園の梅2020 」Vol 2

◇雪の長町武家屋敷跡2021 ②(ユーチューブ連動解説版)

2021-03-01 04:21:33 | #金沢いしかわ#観光


いしかわの観光スポットレポート(No.1956)

◇雪の長町武家屋敷跡2021 ②(ユーチューブ連動解説版)

〇薦掛け

薦掛けは、雪から土塀を保護するもので、浸透した水分の氷結による損傷や、付着した積雪による土の剥がれを防いでおり、毎年12月から翌年3月まで設置され、雪吊りとともに”金沢の冬の風物詩”となっている。毎年12月の第1週の週末に合わせて薦がけが行われており、今年は12月5日土)~6日(月)に行われた。この薦掛けは昭和61年(1986)年から実施している。





〇金沢職人大学校「長町研修塾」

この建物は藩政期末から明治初期約130年前の建物を増築・改築をたび重ね現在に至っています。平成10年9月から平成11年3月にかけて金沢職人大学校の総合学習として長町武家屋敷群の修景に合わせ修復した。金沢職人大学校の講義の場、観光客が立ち寄る場、市民の謡曲、囃子、茶会等広く市民に利用されている。敷地内にある茶室「匠心庵(しょうしんあん)」は、金沢職人大学校一期生が3ヶ年の修了成果として主屋の修復と並行して平成11年3月に完成した。



















〇野村家概要

1583年(天正11年)金沢城に入場した藩祖前田利家の直臣として従ったのが野村伝兵衛信貞。明治3年の廃藩まで12代に渡って1000坪の屋敷を拝領した野村家(1200石)の屋敷跡。樹齢400年以上といわれる山桃の木や、曲水・落水・名石を配した庭園は見応えがある。残念ながら屋敷は取り壊されて、北前船の商人の豪邸の一部を移築したもの。2009年ミシュランの二つ星に指定された。











(つづく)



ユーチューブ 「雪の長町武家屋敷跡2021」