新型コロナウイルス感染拡大防止のため、
名古屋市野鳥観察館は3月2日(月)から当面の間、臨時休館しています。
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藤前干潟
今日の干潮時間10時33分 潮位 52cm
今日の満潮時間16時42分 潮位238cm
今日はこどもの日。
良く晴れ、稲永公園などでは子どもたちの姿もたくさん見かけました。
昨日の記事で藤前干潟の春のシギ・チドリの渡りがピークに近づいているとお知らせしました。
今日も潮が引き始めると一番初めに最も大型のシギであるホウロクシギが2羽飛来しました。
もう少し潮が引くと、オオソリハシシギやチュウシャクシギ、ダイゼンの群れが少しずつ飛来してきました。
干潟が干出すると小型のハマシギやトウネンの群れも次々と飛来して、干潟はシギ・チドリ達でにぎわいます。
しかし、今日は中潮の後半で大潮が近づき、干潮時には昨日に比べて40cmほど潮位が低くなる為、干潟が広がるスピードが速く、早々と新川河口部にシギ・チドリ達が移動していきます。
昨日は庄内川河口でハマシギを1,170羽カウントしましたが、今日は1,680羽までカウントしたところで新川河口部にハマシギが移動してしまいました。
今日の干潮時の潮位は52cmで、比較的良く潮が引く日なので、新川河口・藤前地区へ鳥たちが移動することは分かっていましたが、予想より早い移動でした。
まだ正確な数が掴めていないので、調査のために群れを追って対岸の藤前地区に移動します。
やはり数え残しがあったようで、新川河口部でカウントすると2,155羽のハマシギを確認できました。2,000羽を超えるハマシギの飛来は久しぶりです。
他にトウネンも順調に増えていて、昨日より100羽ほど多い約300羽をカウントできました。
トウネンの飛来数がこのまま順調に増えていけば、今年の春のシギ・チドリの渡りはここ2~3年で一番良い年になる予感がします。
他には、干潟に降りるコアジサシも多く、60羽を観察できました。
昨年は近隣で1カ所しかコロニーを確認できませんでしたが、今年はどうなるのでしょうか。
新川・藤前地区は南向きで見ることから観察やカウントには辛い条件ですが、潮位が低くなる大潮の時などには多くの水鳥で賑わいます。
今日の最大干潮時の藤前地区の干潟にはシギ・チドリやコアジサシが多数観察できました。
特にアオアシシギは50羽以上の群れを見ることができました。
藤前地区で干潮時間を過したシギ・チドリは干潮時間が過ぎた1時間半後には再び庄内川河口部へと戻ってきました。
今日観察できたシギ・チドリ コチドリ1、ダイゼン68、キョウジョシギ3、トウネン325、ハマシギ2,195、キリアイ1、コオバシギ1、アオアシシギ63、キアシシギ11、イソシギ6、ソリハシシギ1、オグロシギ2、オオソリハシシギ17、ホウロクシギ2、チュウシャクシギ79、セイタカシギ2
※2020年5月19日追記:非常事態宣言が5月14日に解除されたことから、画像等を追加しました。