観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

夕焼けに染まる頃

2020-05-12 23:17:24 | 春の藤前干潟

【臨時休館のお知らせ】

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、

名古屋市野鳥観察館は3月2日(月)から当面の間、臨時休館しています。

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藤前干潟

今日の満潮時間 8時11分 潮位213cm

今日の干潮時間15時12分 潮位 48cm

 

今日は良いお天気でした。

野鳥観察館の周りに生えているピラカンサがここ数日で徐々に開花し、今日はほぼ満開に。この木は昨年はほぼ花が咲かず、実もほとんどなりませんでしたが、今年の秋はたくさんの赤い実をつけてくれそうです。鳥たちもやって来るかな。

昼間は気温が上がったからか、子ガラス2羽が盛んに野鳥観察館前の水たまりにやってきていました。随分足取りもしっかりしてきましたし、飛ぶのもうまくなってきています。

一方、夕方、野鳥観察館の前の護岸の下では、ハシボソガラス(子ガラスではない)が、ボラの稚魚の群れを長い間追いかけていました。ちょうど潮が満ちてきていて、ボラの稚魚は干潟の表面や石などについている餌を食べに集まってきています。それを狙うカラス。カラスにびっくりしたボラの稚魚が一斉に逃げると水の表面が波立ちます。この近くでは、キアシシギ10羽がボラの稚魚や貝など食べているのも観察できました。

なお、この時はカラスは魚を捕まえるところは見られませんでしたが、しばらくしてさらに潮が満ちて潮位が上がり、捨て石の上からボラの稚魚を狙えるようになると、小さなボラを捕らえて食べていました。干潟では、キアシシギの方が魚の狩りは上手なようです。

 

そして、今日の夕焼け。

写真では見えませんが、この景色の中にもシギ・チドリたちがたくさんいます。

ハマシギやトウネン、アオアシシギ、キアシシギたちは餌を探していました。

今日はこの時間帯にちょうど潮が満ちてきて、干潟が小さくなってきたのもあり、干潟に散らばっていたチュウシャクシギが野鳥観察館の正面の導流堤の干潟に集まってきました。日が沈み、夕焼けとなって、だんだんと暗くなった頃にはさらにその数が増えて180羽ほどに。チュウシャクシギが干潟にずらっと並ぶ光景は圧巻でした。この後、集団でねぐら入りするのだと思われます。

 

今日、野鳥観察館から観察できたシギ・チドリは、ダイゼン34、トウネン162、ハマシギ874、アオアシシギ8、キアシシギ16、イソシギ2、ソリハシシギ1、オオソリハシシギ7、チュウシャクシギ181 でした。

また、コアジサシ10羽も観察できました。

コメント
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