今日は一日曇りの日。なんだか休みの日に曇られると・・すごく損したような気がいたします。
それに目が覚めたら・・!!という時間でしたので余計そう感じたのかな・
今日はニュースでイスラエルのガザ地区に対する攻撃が停止した・・と言っていたのだが、夜のニュースではその後ガザ地区からの砲撃が始まったのでまた再開された・・とう報じられていた。
暴力の応酬。鶏が先か卵が先かのような話ですよね。
先日、TVでみたドキュメンタリーで、石を投げてイスラエル軍に反発する若者、高校生。『石』という武器をつかって戦車や監視塔に向かって抵抗するのだが、投げられるほうも青年兵士。たかが『石』でも敵を持って投げられれば、それは気持ちの良いものではないし、まして多感なそして感情のコントロールのよくできない若い兵士・・
なんでこんなことの繰り返しをしなければいけないのか・・番組をみていて不愉快になってきたのを思い出した。
今回のイスラエルの攻撃も、さることながら、後日旅行記のなかで書くこともあるかとは思うのですが、忘れないうちにかいておきますが・・アラビア語系テレビのニュースは『イスラエル軍の砲撃で亡くなった子供の映像』もしくは『傷ついた子供の映像』というのを好んで流していたように思えました。
確かかに『亡くなり、傷ついている子供たち』がいるのは事実だと思います。でも、あのような映像ばかり見せられていたら、相手に対するより一層の憎しみしかわかないじゃないんでしょうかね。そこに、見え隠れする報道のプロパガンダに恐怖を覚えました。
日本の報道だって・・分かったもんじゃありませんね。
はやく皆に和平が訪れますように・・と祈ることしかできませんけど。
○12月30日(火)
お食事が終わり、清算も済ませたkおばちゃん。
ニャンコたちももう今日の営業はおしまいなのか、いつの間にかいなくなっていました。
町もずいぶんと静かになってきてました。しかし、このお店の先になにやら人の行き来があり、電飾のにぎやかなところが見受けられ気になったkおばちゃんはそこへむかうことにいたしました。
そばに行くと・・フェンスがあり道が細くなっています。そしてその先に制服を着たおじさんが立っています。
kおばちゃん、てっきりこの先は遊園地かなんかあって、その入退場のチェックでもしているのかな・・なんて思って『チケット代いくらかしら・・』なんて間抜けなこと考えて近づいてゆきました。
そして、『ちょっと違うぞ!?』と思い始めました。
みんなが見せているのはパスポートもしくは身分証明書のような感じです。
そこで、『あ!』と思い出しました。
以前にも書きましたけど、ここキプロスは政治的に非常に微妙な国だと。
何が微妙か・・というと、その一つに現在は『一つの島』でありなながらい『一つの国家』じゃない。ということです。
この国の歴史はとっても複雑で、kおばちゃんもよく分かってはいないんですけど・・近代の歴史をみただけでも、1869年のスエズ運河完成以降は、イギリスがその戦略的価値よりキプロス支配、1925年に直轄の植民地としたそうです。そしてその後、4年間の独立運動のあと1960年キプロスは共和国として独立を果たしましたそうです。
しかし、この島には長い歴史の中でキリスト教を信仰するギリシャ系住民とイスラム教を信仰するトルコ系住民が存在しており、そのお互いは1960年の独立のときからも一枚岩ではなかったことから、1974年7月にギリシャ併合派がクーデターを起こしたのをきっかけに、トルコ軍がキプロスへ出兵し、北部を占領。翌年にはトルコ軍占領地域でキプロス連邦トルコ人共和国が成立し、1983年北キプロス・トルコ共和国として独立した国家が、キプロス共和国と別に存在しているのです。
そしてここレフコシアの首都も見事に分断されており、ベルリンの壁がなくなって以降は唯一の分断の壁の存在している都市となっているのだそうです。
平和ボケしているkおばちゃんはすっかりそのことを忘れていました。
どうも、kおばちゃんの今いる南のレフコシアから北に向かう検問所のようなのです。
以前から行き来はできるようでしたが、時間制限があったときいていましたが現在は24時間通行可能のようです。
『通行自由』といっても、制限はあります。南を後に北に入る分は自由なのですが、北から南に入るのは『南でこのキプロス島に入国をしました』という証明がない限り、何人(外国人)であっても許されません。
ここまできてしまったからには・・行ってみるしかない・・と思ったkおばちゃん。パスポートも常に持ってます。
パスポートを係官に見せると『ラルナカ空港からこの国入ったね?』と聞かれ入国のスタンプを確認されました。そう、さっき入ったばっかりでしたね。
ついでに聞いてみました『このあたりは写真を撮っても良いの?』と。すると『小屋の(詰め所)の中はだめだけど、後は良いよ』との話でした。
ということでこれが両国を分断しているところです。
長さにしたら50メートルもないのかしらね。北キプロス・トルコ共和国側に到着です。
こちらのほうは、南よりも厳しくパスポートをチェックされます。そしてパスポートとは別にヴィザの書類を記入して入国許可のスタンプを押してもらえいます。
窓口でまず聞かれたのは『この国には初めて?』との問いでした。
何でそんなこと聞くのかしら・・と思ったら、ヴィザは入国のたびではなく、複数回利用というか使用するようでした。
係官はパスポートのチェックとともにパスポートナンバーを入力しているようでした。ヴィザの料金は・・・無料。ありませんでした。
入国してびっくり誰もいません。まあ時間も時間ですけどね。
ふと、振り返ると明るい部分は、さっきのパスポートのチェックポイントだけ・・のようです。
なんだか拍子抜けしてしまいました。でもせっかく来たんだから少しお散歩することにしました。
でもほんとに誰もいません。
クリスマスのためなのかどうか電飾だけが付いてます。
道しるべをみても・・どこだかさっぱり分かっていないkおばちゃん。だってくる予定がなかったんですもん。
でも、考えてみたら去年のジブラルタルと同じことしてますね。
ものすごく寒い日でしたので、うろついている間にさっきのワインの酔いもさめてしまい・・ものすごく寒さを感じていました。
そんな時一軒のお店を発見。明かりがついてます。そして『レストラン』という文字もみえました。
思い切って中へ入って聞いてみました。「営業してますか?」
お店の人は「食事かい?」と聞いてきたので「いいえ、コーヒーが飲みたいんだけど。でもこの国のお金をもってません」と答えると「OK」とのこと。ああ、良かった。これで人心地つきます。
まずはお水をだしてくれました。なんだか機内食についてくるやつみたいですね。
そういえばコーヒーを頼むときに「ネスカフェかい?」と聞かれたので「いいえ。トルココーヒーをお願いします。お砂糖入りで」というと心持うれしそうな顔になりました。
やってきたのはこのコーヒーです。
さっき飲んだ『ギリシャコーヒー』とまったく同じ作り方のようですが、お国が違うので名前が違います。
あ、隣に写っているのは入国ヴィザです。
ここで、念のため携帯をチェックしてみましたがご覧のとおり、ボーダフォンなので南と一緒です。アンテナは少ないけどね・・電波に国境はないようです。あら、そろそろいい時間ですね。
お店の内装は非常にモダンでした。トルコらしくないですね。
そろそろお暇しましょう。でも、リラもってないのよね・・とお勘定をお願いすると・・「お金はいらないよ!」とのお言葉!!
ああ、なんてことでしょう。ご馳走になってしまいました。
kおばちゃん思わずお礼を何回も言ってお店を去りましたが、コーヒー一杯で心も体もぽっかぽか・・になった気分です。単純ですね。
さあ、お宿に戻りましょ。
あ、冒頭の画像は『分断』されていないレフコシアの地図。北側にありました。
それに目が覚めたら・・!!という時間でしたので余計そう感じたのかな・
今日はニュースでイスラエルのガザ地区に対する攻撃が停止した・・と言っていたのだが、夜のニュースではその後ガザ地区からの砲撃が始まったのでまた再開された・・とう報じられていた。
暴力の応酬。鶏が先か卵が先かのような話ですよね。
先日、TVでみたドキュメンタリーで、石を投げてイスラエル軍に反発する若者、高校生。『石』という武器をつかって戦車や監視塔に向かって抵抗するのだが、投げられるほうも青年兵士。たかが『石』でも敵を持って投げられれば、それは気持ちの良いものではないし、まして多感なそして感情のコントロールのよくできない若い兵士・・
なんでこんなことの繰り返しをしなければいけないのか・・番組をみていて不愉快になってきたのを思い出した。
今回のイスラエルの攻撃も、さることながら、後日旅行記のなかで書くこともあるかとは思うのですが、忘れないうちにかいておきますが・・アラビア語系テレビのニュースは『イスラエル軍の砲撃で亡くなった子供の映像』もしくは『傷ついた子供の映像』というのを好んで流していたように思えました。
確かかに『亡くなり、傷ついている子供たち』がいるのは事実だと思います。でも、あのような映像ばかり見せられていたら、相手に対するより一層の憎しみしかわかないじゃないんでしょうかね。そこに、見え隠れする報道のプロパガンダに恐怖を覚えました。
日本の報道だって・・分かったもんじゃありませんね。
はやく皆に和平が訪れますように・・と祈ることしかできませんけど。
○12月30日(火)
お食事が終わり、清算も済ませたkおばちゃん。
ニャンコたちももう今日の営業はおしまいなのか、いつの間にかいなくなっていました。
町もずいぶんと静かになってきてました。しかし、このお店の先になにやら人の行き来があり、電飾のにぎやかなところが見受けられ気になったkおばちゃんはそこへむかうことにいたしました。
そばに行くと・・フェンスがあり道が細くなっています。そしてその先に制服を着たおじさんが立っています。
kおばちゃん、てっきりこの先は遊園地かなんかあって、その入退場のチェックでもしているのかな・・なんて思って『チケット代いくらかしら・・』なんて間抜けなこと考えて近づいてゆきました。
そして、『ちょっと違うぞ!?』と思い始めました。
みんなが見せているのはパスポートもしくは身分証明書のような感じです。
そこで、『あ!』と思い出しました。
以前にも書きましたけど、ここキプロスは政治的に非常に微妙な国だと。
何が微妙か・・というと、その一つに現在は『一つの島』でありなながらい『一つの国家』じゃない。ということです。
この国の歴史はとっても複雑で、kおばちゃんもよく分かってはいないんですけど・・近代の歴史をみただけでも、1869年のスエズ運河完成以降は、イギリスがその戦略的価値よりキプロス支配、1925年に直轄の植民地としたそうです。そしてその後、4年間の独立運動のあと1960年キプロスは共和国として独立を果たしましたそうです。
しかし、この島には長い歴史の中でキリスト教を信仰するギリシャ系住民とイスラム教を信仰するトルコ系住民が存在しており、そのお互いは1960年の独立のときからも一枚岩ではなかったことから、1974年7月にギリシャ併合派がクーデターを起こしたのをきっかけに、トルコ軍がキプロスへ出兵し、北部を占領。翌年にはトルコ軍占領地域でキプロス連邦トルコ人共和国が成立し、1983年北キプロス・トルコ共和国として独立した国家が、キプロス共和国と別に存在しているのです。
そしてここレフコシアの首都も見事に分断されており、ベルリンの壁がなくなって以降は唯一の分断の壁の存在している都市となっているのだそうです。
平和ボケしているkおばちゃんはすっかりそのことを忘れていました。
どうも、kおばちゃんの今いる南のレフコシアから北に向かう検問所のようなのです。
以前から行き来はできるようでしたが、時間制限があったときいていましたが現在は24時間通行可能のようです。
『通行自由』といっても、制限はあります。南を後に北に入る分は自由なのですが、北から南に入るのは『南でこのキプロス島に入国をしました』という証明がない限り、何人(外国人)であっても許されません。
ここまできてしまったからには・・行ってみるしかない・・と思ったkおばちゃん。パスポートも常に持ってます。
パスポートを係官に見せると『ラルナカ空港からこの国入ったね?』と聞かれ入国のスタンプを確認されました。そう、さっき入ったばっかりでしたね。
ついでに聞いてみました『このあたりは写真を撮っても良いの?』と。すると『小屋の(詰め所)の中はだめだけど、後は良いよ』との話でした。
ということでこれが両国を分断しているところです。
長さにしたら50メートルもないのかしらね。北キプロス・トルコ共和国側に到着です。
こちらのほうは、南よりも厳しくパスポートをチェックされます。そしてパスポートとは別にヴィザの書類を記入して入国許可のスタンプを押してもらえいます。
窓口でまず聞かれたのは『この国には初めて?』との問いでした。
何でそんなこと聞くのかしら・・と思ったら、ヴィザは入国のたびではなく、複数回利用というか使用するようでした。
係官はパスポートのチェックとともにパスポートナンバーを入力しているようでした。ヴィザの料金は・・・無料。ありませんでした。
入国してびっくり誰もいません。まあ時間も時間ですけどね。
ふと、振り返ると明るい部分は、さっきのパスポートのチェックポイントだけ・・のようです。
なんだか拍子抜けしてしまいました。でもせっかく来たんだから少しお散歩することにしました。
でもほんとに誰もいません。
クリスマスのためなのかどうか電飾だけが付いてます。
道しるべをみても・・どこだかさっぱり分かっていないkおばちゃん。だってくる予定がなかったんですもん。
でも、考えてみたら去年のジブラルタルと同じことしてますね。
ものすごく寒い日でしたので、うろついている間にさっきのワインの酔いもさめてしまい・・ものすごく寒さを感じていました。
そんな時一軒のお店を発見。明かりがついてます。そして『レストラン』という文字もみえました。
思い切って中へ入って聞いてみました。「営業してますか?」
お店の人は「食事かい?」と聞いてきたので「いいえ、コーヒーが飲みたいんだけど。でもこの国のお金をもってません」と答えると「OK」とのこと。ああ、良かった。これで人心地つきます。
まずはお水をだしてくれました。なんだか機内食についてくるやつみたいですね。
そういえばコーヒーを頼むときに「ネスカフェかい?」と聞かれたので「いいえ。トルココーヒーをお願いします。お砂糖入りで」というと心持うれしそうな顔になりました。
やってきたのはこのコーヒーです。
さっき飲んだ『ギリシャコーヒー』とまったく同じ作り方のようですが、お国が違うので名前が違います。
あ、隣に写っているのは入国ヴィザです。
ここで、念のため携帯をチェックしてみましたがご覧のとおり、ボーダフォンなので南と一緒です。アンテナは少ないけどね・・電波に国境はないようです。あら、そろそろいい時間ですね。
お店の内装は非常にモダンでした。トルコらしくないですね。
そろそろお暇しましょう。でも、リラもってないのよね・・とお勘定をお願いすると・・「お金はいらないよ!」とのお言葉!!
ああ、なんてことでしょう。ご馳走になってしまいました。
kおばちゃん思わずお礼を何回も言ってお店を去りましたが、コーヒー一杯で心も体もぽっかぽか・・になった気分です。単純ですね。
さあ、お宿に戻りましょ。
あ、冒頭の画像は『分断』されていないレフコシアの地図。北側にありました。