昨日メディアの衰退について触れましたが、その後、アナログ新聞ならではの魅力的な広告を目にし、そこに書かれた文面に
感動してしまいました。
いつの日付けの新聞だったか、分からなくなってしまいましたが。
私は、家事に追われ、新聞を読むのは、いつも遅れがち。
その上、気に入った記事は読み易いように、はさみで切り取ってしまうからです。
私独特の新聞の読み方については、また日を改めて述べたいと思います。
感動した広告とは、トヨタ自動車が掲載したものです。
恐らくいずれの新聞にも載り、たいていの方は目になさったことでしょう。
あえてここで紹介するのも変ですが、印象深い広告として私の心にいつまでも留めておきたく、こちらに掲載させていただくことに
致しました。
私が、安藤忠雄氏に、ぞっこんほれ込んで敬服しているせいかもしれませんが。
この方のエッセイ、語られる言葉、すべて私の心に素直に響き、感銘を受けなかったことが無いほどです。
コンクリート住宅のコンセプトには、今の私は、あまり関心ないけれど・・・・・・。
広告のタイトルは、シンプルな生き方の先にある真の贅沢というもので、車には一見全く関係が無いように見えますが・・・
建築家の安藤忠雄氏と作家の伊集院静氏の対談形式で、若者に向けた二人のメッセージ、思想などが語られています。
それはトヨタが物作りで目指す精神風土でもあるのでしょう。
前面に会社の名前を出さずして読む人に自社をアピールする心憎いほどの演出を感じました。
安藤氏と伊集院氏は対談の締めくくりで下記のように語っています。
安藤氏 「建物は飽くまで箱で、命を吹き込むのは住まう人だと思っているんです。過剰な装飾は必要ない。けれど決して貧相でなく、
華美でもいけない。そこにいる人の心を一つにする空間。それが思想です。」
伊集院静氏「人中心という発想は小説も同じで、ものづくりの基本と言える部分かもしれません。一方で、人が愛情を注いだ瞬間から
道具は息吹を始め、単なる道具以上の存在にもなりうる。自分が本当に心地よいと思えるもの、ずっと使い続けたいと思えるものがある。
それこそが真の贅沢なのかもしれない。
お二方のおっしゃる通りですね~心から共感。
すなわちトヨタは、このお二人と同じ思想で車づくりをしていると伝えたいのでしょう。
更に感動したのは、伊集院静氏がこの広告に寄せた詩です。
私は何も語る言葉はありません。
あえて幼稚な感想を申し上げるなら、こんな詩を創る文章力が自分にあれば、私のブログは、もっと素敵で雰囲気がよくなるのに、と(笑)
詩は明らかにトヨタの車の宣伝を意識してはいるものの、普遍的なテーマも語られていて、本当に味わい深いですね~
トヨタは、きっと、この広告の企画に大満足ではないでしょうか。(笑)
詩もここに掲載させていただきます。皆様も、もう一度鑑賞なさって下さい。。
あなただけの場所を探しに行きませんか。
子供の頃、大人にわからない自分だけの場所を見つけていませんでしたか。
それは隠れ屋であったり、秘密の場所と呼んだり、一人一人がお気に入りの場所であったはずだ。
そこから見た青空、風の匂い、鳥の声、暮れなずむ夕陽、かがやきはじめた星々・・・・・・、
それらすべてがあなただけのもので夢見る時間があった。
初めて車を運転した夜、一人海岸線を走った。FM放送から、流星群が近づいているとアナウンスがした。
この車が夜空を駆けるなら、その星々と並走できるのにと思った。
気分は宇宙船の一室だった。灯台の灯り、星のまたたき、光る海、その瞬間、ここが自分の探していた場所だと分かった。
遠い日とおなじだと・・・・・・。
さあもう一度あなただけの場所を探しに行きませんか。
走り続けてきた自分の時間を懐かしみ、頑張らなければならない自分の時間を想いつつ、しばし空を、風を、潮騒や鳥の声を
聞きに行かないか。
自分に合ったお洒落なスペースの中でなら、そこは安息の場所だ。
夕食の献立
魚介のホイル包み焼き
きんぴらごぼう
もやしときゅうりの胡麻酢和え
五目炊き込みご飯
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