今日は、二週間くらい前に書いた記事の続きを綴ります。
ロスアンゼルスからの帰国が決まり、急に六年生の長女の受験を考え始めた時の、その後について。
敬愛して止まないKさんの思いがけない言葉かけがあるまで、受験は全く考えていなかった私でした。
私立より、区立の中学校で揉まれて育った方が、逞しい子に育ってくれる。
そう思っていたからです。
最終的には夫の母校に娘達も入学できました。
私には信じられないような思いがけない事でしたが、
Kさんの言葉かけのお蔭。そしてその後の折々の選択が良かったようです。
続く画像も夫が母校の大学病院に長期入院した時に撮ったものです。
自慢話のように受け止められるかもしれないと、心配でしたが
私には、忘れられない思い出とともに今もある貴重な写真ですから載せる事にしました。
ところが、夫の海外赴任が終了し、帰国が決まった時、Kさんの一言で、突然娘の中学受験が浮上しました。
しかし、親が勧めたところで、それがうまく軌道に乗るはずがありません。
本人が受験したいと思わない限りそれは無理な話。
ですから私は強制するつもりは全くなくて、Mちゃんの気持ち次第、と思っていました。
そんな気持ちがMちゃんにさらさらなければ、私は尊敬するKさんの一言であっても、中学受験はさせないつもりでした。
もともとそんな気は全くなかった私ですから。
では、その言葉かけを如何に行ったか。
私の奇抜な発想をお話しします。
二月、三月と言えば、正に中高、大学の受験合格発表シーズン。
この頃はまだ掲示板に合格者の受験番号が張り出される時代でした。
親子が抱き合って、掲示板を指し、合格を喜ぶシーンがどの週刊誌にも載っていました。
夫がたまたま持ってかえた週刊誌にも同様の写真がありました
そこに目を付けた私です。
Mちゃんにそれを見せて、私は言いました。
まず受験の説明から始め、
「一生懸命頑張って勉強し、望みの学校に合格すると、親子で抱き合って喜んだりするの。
Mちゃんも頑張ってみる?
合格すると、ママと抱き合って喜びあえるわよ」と。
「受験」の言葉すら知らないMちゃんに、視覚で訴えてみる作戦を取った私でした。
これが見事に的中。
Mちゃんは大きくうなずいて、「受験したい!」と、その場で即答したのです。
これで、動機付けは大成功。
それまで宿題以外ほとんど勉強をしなかったMちゃんが、母に送ってもらった教材で、一生懸命勉強をするように。
確か「応用自在」(「力の五千題」だったかしら?)という問題集でした。
このお話を日本人学校の先生にすると、ではしばらく私も算数の個人指導をしましょうとおっしゃって下さり、2か月くらいお世話になりました。
私も半年で課題をこなすための計画表を作るなど、精いっぱいの協力をしましたが・・・。
落ちて当然。
この経験も無駄にはならないと思う程度でしたから、気持ちはとても楽でした。
最初、塾には行かせるつもりでしたが、授業料を払いに行くと、その日が何とお休み。
この事で、私は又再考。
そして、熟慮の末、家庭教師の指導に替えました。
6月からスタートする娘には、この子に合った指導をしてもらえる家庭教師の方が向いている、と思ったからです。
このお陰で娘は時間に制約を受けずに済み、毎日下校ベルが鳴るまで思い切り、校庭で遊び、帰宅後から勉強するように。
秋の個人面談の時の事。
先生が、
「いつも校庭で、下校ベルが鳴るまでMさんは元気に遊んでいますよ」と仰られ・・・。
担任の先生の視線の細やかさに感心した私です。
この門をいつも通り抜けて、夫が待つ病院に私は向いました。
塾にはできるだけ通わさない、私のその方針は、次女の時までずっと貫き、自主性を何よりも大切にしました。
長女は高2の夏から、次女は高1から通い始めました。
子どもの能力にあった選択をする。
これはとても大切な事でしょう。
私は良い選択ができたと思いますが、時代の流れで、対応も色々変ってわってきますね。
孫達は皆、受験準備のために5年生の後半から塾通いを始めました。
懐かしい大学の附属病院です。
半年くらい、往復3時間かけてこの病院に日参しました。
私の唯一の心の慰めは、夫と娘達が過ごした足跡の軌跡を辿るように
撮影しながら散策することだったかもしれません。
載せた画像は、すべてその頃撮ったものです。
孫の中で有名塾に最初の入塾テストですぐ合格できたのはR君だけ。
そう言えば、かれんちゃんもそうだったかしら?
その後、屈指の進学校に合格し、大学に入学したR君でしたが、今は思いがけない試練に遭っています。
私がまだ若くて元気な時に産まれた初孫のR君には特別の思いがありありますから。
この試練を乗り越えて、逞しく飛翔してくれるように、ひたすら祈っています。
最後までお読みくださいましてありがとうございました。
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