親友のKさんのお話を前回の記事で致しましたので、
今日もまた、彼女に大変お世話になった思い出話を語らせていただきます。
Kさんが最近、我が家に取り立てのブルーベリーとシソジュースをお届けくださった、少し前のお話に戻ります。
活動的なKさんと異なり、私は典型的な専業主婦。
毎日の暮らし方はかなり違いますが、会うと、まるで身内の様に気さくにお話ができる間柄の二人です。
恐らく根本的な価値観は似た者同士なのでしょう。
私は彼女の日頃の活動を聞くと、年齢は同じ七十代ながら、日々の過ごし方が余りに違い過ぎて・・・
恥ずかしくなる一方なのですが・・・。
その様な事を言うと・・・。
彼女が言いました。
「~さんは、素晴らしい子育てをなさったじゃない、と。
私今でも時々思い出すのよ。
~さんが言った言葉を。
私は、子供にお絵かきをさせるとき、出来るだけ、大きな画用紙を与えるの。
のびのび描いてほしいから、と」
私はそんなこと言ったなんて、まったく記憶にないのですが・・・。
指針がなくて、自分の子育てにも自信が持てず、その類いのノウハウ本を読み漁てよく勉強したものです。
何故か、そのころ育児書のバイブルと言われた松田道夫氏の本には馴染めなかった記憶があります。
何よりも、私の子育ての指針になったのは、児童心理学の先生が大学講義で話された金言でした。
その言葉が私の心に深く刻まれたせいでしょう。
その先生の風貌も話し方も、今も鮮明に覚えています。
お名前は深田先生。
深田教授が仰られた金言とは、「子育てで一番大切なのは動機付けです」
この言葉に出合わなかったら、順調すぎる程、順調だった私の子育ては叶わなかったかもしれません。
私は忠実にこの言葉を実践し、子育てをしました。
私は、勉強しなさいと言った言葉かけをした憶えは、まるでありませんでしたが。
勉強することがいかに大切かを色々説き、動機づけには専念しました。
長女
私の実家のお庭にて
娘達は幼い頃から、パパのお仕事に憧れを抱き、パパは偉い人といつも見上げているところがありましたから。
私は子供たちに次のように言いました。
「お勉強があなた達のお仕事なのよ。
パパが頑張っているように、Mちゃんたちはお仕事の勉強を頑張ってね」
そんな具合です。
他にもお勉強を頑張ると、将来それが生かされ、とても楽しい人生が送れる。
そんなことを、子供に分かりやすい内容にしてよく語りました。
この方法は勉強に限らず、あらゆることで応用しました。
~しなさい、と命令するのではなく、そうしないといけない訳を丁寧に説明しながら子育てをしたものです。
傍でそれを聞いていた母に、「あなたの子供達への語りかけはくどすぎる」とよく言われましたが・・・
私はこれでいいと、その信念は曲げませんでした。
けれど、子供たちの進路への理想はまるで高くなくて、とにかく逞しく育ち、心優しい人になってほしい。
自分に厳しく他人に優しい人。
自分に甘く他人に厳しい人には絶対ならないでほしい。
それが念願だったかな。
この言葉は子育て中、何度も娘達に言いましたから。
次女
ロスアンゼルス在住の頃の写真です。
もうひとつ私がよく言ったことは、結果は気にしなくていい。
頑張る過程が何よりも大切。
頑張れば、神様があなたに一番ふさわしい学校を選んでくださる。
中学受験の時も、こう言い続けた私です。
この中学受験ですが、私は最初、子供たちに受けさせる気持ちは皆無でした。
長女が米国から帰国する時、小学校の6年せでしたからなおさらです。
日本ではすでに受験が過熱し、親が一生懸命な事も知る由がありませんでしたし。
美智子妃殿下がお好きな本でいらしたようです。
私も孫育ての時、愛読しました。
私は前の記事でも触れましたが、小学校から国立大の付属で、良い環境に恵まれた温室育ち。
そのため精神的には弱くもろい所がありましたから、子供達には逞しくなってほしい。
ですから区立の中学に進学させ、色んな子供達と交わり、心を鍛えてほしい。
それが私の理想でした。
ところが、親友のKさん一言で、私の気持ちが動きました。
その言葉とは。
次回に続くとさせていただきます。
最後までお読みくださいましてありがとうございました。
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