ボクがはじめて出版に関わる仕事をしたのは、主婦と生活社のムック「船の旅」を制作することだった。まだ編集の何たるかなど知らないにもかかわらず、概ね一人で、およそ180ページほどの本を1年がかりで作った。
その時、船旅の写真をまとめてあるフォトエージェント(当時はまだそれほど多くなかった内の一社)から借りることになっていて、ボクは足繁くその事務所に出向き、風景写真をそれこそトータルで2万枚以上も見ただろうか。
そうした作業の間に、何度も背筋がゾクッとするような感覚を憶えた。
というのも、いまでは心霊写真などといっても「ああ、あれか」程度の受け取られ方だが、当時はそうした写真の存在はそれなりに認知はされていたが、一部好事家や研究者のものであり、一般の人間が眼にするものではなかった。その心霊写真らしきものがあったのだ。
それがそのフォトエージェントの作品の中に、以外に高い頻度で存在したのだ。
一番多かったのは、沖縄の写真だった。健児の塔や姫百合の塔周辺の写真に多かった。学生服を着た青年が写り込んでいたり、木の枝の間から覗く少女の顔もあった。
結局、30枚以上の俗に言う心霊写真とお目にかかった記憶がある。
それはほぼ日本全国に散らばっていて、当時の東尋坊といった自殺の名所(船旅の本なので、海に近い観光地なども紹介する頻度が高かった)写真も掲載するわけで、ボクはできるだけ、そうした写真を避けて写真をセレクトしたものだ。
写真に写りこんだものを地縛霊だの、怨念などという。
見つけた瞬間は確かにボクも背筋がゾクッとはしたけれど、たくさん見ているうちに、なにか日本という国土には、霊的な地場があるのではないかと思うようになった。
なにか霊的なものの溜まり場のようなところがあるのではないか。
最近パワースポットがブームらしいが、あながち無関係ではなさそうな気もする。
なにかボクがそのフォトエージェントでみた霊らしきものたちは、概ねそこにあるがままにいるというか、そこにしがみついているという印象はなかった。
別に行き場所がないから、そこに居るというような印象。一番近い印象としては宮崎駿監督の「もののけ姫」に出てくる「コダマ」だろうか。
なにか八百万の神々を見るような印象でもあった。
その時、船旅の写真をまとめてあるフォトエージェント(当時はまだそれほど多くなかった内の一社)から借りることになっていて、ボクは足繁くその事務所に出向き、風景写真をそれこそトータルで2万枚以上も見ただろうか。
そうした作業の間に、何度も背筋がゾクッとするような感覚を憶えた。
というのも、いまでは心霊写真などといっても「ああ、あれか」程度の受け取られ方だが、当時はそうした写真の存在はそれなりに認知はされていたが、一部好事家や研究者のものであり、一般の人間が眼にするものではなかった。その心霊写真らしきものがあったのだ。
それがそのフォトエージェントの作品の中に、以外に高い頻度で存在したのだ。
一番多かったのは、沖縄の写真だった。健児の塔や姫百合の塔周辺の写真に多かった。学生服を着た青年が写り込んでいたり、木の枝の間から覗く少女の顔もあった。
結局、30枚以上の俗に言う心霊写真とお目にかかった記憶がある。
それはほぼ日本全国に散らばっていて、当時の東尋坊といった自殺の名所(船旅の本なので、海に近い観光地なども紹介する頻度が高かった)写真も掲載するわけで、ボクはできるだけ、そうした写真を避けて写真をセレクトしたものだ。
写真に写りこんだものを地縛霊だの、怨念などという。
見つけた瞬間は確かにボクも背筋がゾクッとはしたけれど、たくさん見ているうちに、なにか日本という国土には、霊的な地場があるのではないかと思うようになった。
なにか霊的なものの溜まり場のようなところがあるのではないか。
最近パワースポットがブームらしいが、あながち無関係ではなさそうな気もする。
なにかボクがそのフォトエージェントでみた霊らしきものたちは、概ねそこにあるがままにいるというか、そこにしがみついているという印象はなかった。
別に行き場所がないから、そこに居るというような印象。一番近い印象としては宮崎駿監督の「もののけ姫」に出てくる「コダマ」だろうか。
なにか八百万の神々を見るような印象でもあった。