昨日の川平 和美教授の講演で感じたことを忘れないうちに記録しておく。
川平教授の脳卒中片麻痺に対する促通反復療法は、先頃NHKの番組で取り上げられたこともあって非常に有名であるが、川平先生が実際の治療に低周波やバイブレーションを利用していることは今回初めて知った。
これまでの神経筋促通法は運動性下降路の再建/強化への認識が不十分で(川平先生の抄録のまま)あまり効果がなかったが、川平先生の促通反復療法はビデオを見る限り、かなり有効のようである。
その理論的根拠は以下のようなものである。
片麻痺の回復には大脳から脊髄前角細胞までの運動性下降路の再建/強化が不可欠である。
シナプスの結合強化はシナプス前細胞の興奮がシナプス後細胞に伝わることによって、シナプスの伝達効率の向上、組織的結合強化の形で進行する。
患者の意図した運動を実現する形で、目標の運動性下降路の強化/再建を行うことが必要である。
促通反復療法は目標の神経路の興奮水準を高め、患者が意図した運動の実現と反復によって麻痺の改善を可能にした。
促通反復療法を行うのに、低周波による刺激が非常に有効とのことで、川平先生の指導する理学療法士/作業療法士は全員が腰にコンパクトな低周波治療器の入ったポーチをつけていて、いつでも低周波が当てられるようになっているのだそうだ。
私も何年も前から電気刺激の可能性に着目して研究を行ってきたのだが、未だ何一つ臨床では利用されていない。
実際に訓練室の療法士全員が電気刺激をごく当たり前に利用しているスライドを見て考えさせられた。
川平教授の脳卒中片麻痺に対する促通反復療法は、先頃NHKの番組で取り上げられたこともあって非常に有名であるが、川平先生が実際の治療に低周波やバイブレーションを利用していることは今回初めて知った。
これまでの神経筋促通法は運動性下降路の再建/強化への認識が不十分で(川平先生の抄録のまま)あまり効果がなかったが、川平先生の促通反復療法はビデオを見る限り、かなり有効のようである。
その理論的根拠は以下のようなものである。
片麻痺の回復には大脳から脊髄前角細胞までの運動性下降路の再建/強化が不可欠である。
シナプスの結合強化はシナプス前細胞の興奮がシナプス後細胞に伝わることによって、シナプスの伝達効率の向上、組織的結合強化の形で進行する。
患者の意図した運動を実現する形で、目標の運動性下降路の強化/再建を行うことが必要である。
促通反復療法は目標の神経路の興奮水準を高め、患者が意図した運動の実現と反復によって麻痺の改善を可能にした。
促通反復療法を行うのに、低周波による刺激が非常に有効とのことで、川平先生の指導する理学療法士/作業療法士は全員が腰にコンパクトな低周波治療器の入ったポーチをつけていて、いつでも低周波が当てられるようになっているのだそうだ。
私も何年も前から電気刺激の可能性に着目して研究を行ってきたのだが、未だ何一つ臨床では利用されていない。
実際に訓練室の療法士全員が電気刺激をごく当たり前に利用しているスライドを見て考えさせられた。