「うつせみ和尚」のお説教

『うつせみ和尚の日記』二件の事故が元で『(複雑性)PTSD/鬱』になって
闘病、障害当事者として活動している者です。

読まずに死ねるか!(書評)「『台湾』伊藤潔 著」

2021年07月31日 00時49分36秒 | 読まずに死ねるか!(書籍紹介)

いやぁ~久しぶりの更新で申し訳ありません_(._.)_
緊急事態宣言が明けて仕事が始まって生活のペースを掴めないまま今日に至りました。おそらく、何冊か読了していると思いますが今回はこの一冊をご紹介いたします。この本は、別の本(たぶん、石橋湛山のもの)を読んでいて「台湾史」を知らなければいけなくなって(そんなに追い込む必要はありませんが・・・)、いろいろ厳選してこの本を選びました。まぁ~、読むと先住民のみなさんは中国の各時代の政権からは、さほど重要視されてはいないものの、西洋各国や近世日本からは中国大陸への足掛かりのために一部占領や全島を掌握されて勝手に砂糖や米の生産高まで量られて、日本占領時には「本土の食料庫」として扱われて太平洋戦争後は中国本土から流れてきた蒋介石率いる中国国民党に旧日本軍の「忘れ形見」である社会インフラをしながら原住民✕先住中国人✕中国国民党の間で国内は混乱し、ようやく最近までご存命だった「李登輝」によって沈静化していく。そして、「民主化」へ。いわゆる原住民を「高砂族(たかさごぞく)」というのは、皇族が台湾に視察に来た際に多くいる民族を勝手に総称したものだそうです。中国国民党がなだれ込んできた時、あまりの横暴さに「日本人が居た時の方がよかった」といわれて、いわゆる「親日」といわれ「反国民党」という意識が長く続いたそうです。どちらにせよ、旧日本軍も中国国民党も多くの原住民や先住中国人を殺戮、虐殺していった歴にがあることは拭いようがありません。罪滅ぼし的に良く言われるのは、社会インフラ(生活インフラ・化学・金融等々の企業)を全て「無償譲渡」して、その後の「奇跡の成長」の足掛かりになったことが言われます。まっ、そんなの台湾を思ってしたわけではなくて「日本本土への貢献」のためになされたのであって、台湾のみなさんのために良かれと思ってやったわけでもないのに、いけしゃあしゃあと言わないでいただきたいと私は思います。未だに台湾の方々の中に「親日本」の方が少なからず居ることはありがたいです。当初は中国王朝にあまり大切にもされず、後年は欧米、日本の権力闘争に翻弄され、結局は先住中国人と中国国民党と一緒に逃れてきた中国人にほとんど「占領されてしまった台湾」。オーストラリアなんかもそうですが、欧米人による近代化がほんとにアボリジニの方々の為になっているのか?議論が必要かと思います。話しは戻りますが、この台湾を統治するために日本本土から後藤新平など文官、武官総統が入れ替わり立ち替わり就任して、「植民地化」するために苦労した足跡が本書では窺えます。そのために多くの血が流れたことはいうまでもありません。





この本、読まずに死ねるか!