「うつせみ和尚」のお説教

『うつせみ和尚の日記』二件の事故が元で『(複雑性)PTSD/鬱』になって
闘病、障害当事者として活動している者です。

淀長の世界 「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」

2024年08月07日 18時00分15秒 | 淀長の世界
文化人(?)の私は最近よく映画を観に行っております。
今回は同じ映画を二度観に行きました。
映画の時代背景はベトナム戦争当時のアメリカ。舞台は寄宿学校、日本で言えば全寮制の男子校というところかな。
主人公で世界史の教師役ポール・ジアマッティ、寄宿学校の調理場リーダー役のダヴァイン・ジョイ・ランドルフ、「置いてけ堀」の学生役ドミニク・セッサ。 ダヴァイン・ジョイ・ランドルフさんは、この作品で第96回アカデミー賞® 助演女優賞受賞しています。
冬期休暇の間、学校内に留まって生活する生徒のおもり役をすることになった教師。息子がこの学校の卒業生でベトナム戦争へ狩り出された母親。複雑な家庭事情で学校内でクリスマス~年越しをするこのになった皮肉屋の学生。ドタバタで笑いもあります、またやりきれない思いや抗する事の出来ないものへの理不尽さなど自分の体験したことのないこと、また自分の人生を照らし合わせる所もあり劇場はすすり泣きや爆笑もあって賑やかでした。
ちなみに主演のポール・ジアマッティさんは「斜視」ではありません。この「斜視」がキーワードとなっていて最終盤になって涙を誘うことになります。




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淀長の世界 「遅ればせながら『パーフェクトデイズ・PERFECT DAYS』を観ました。」

2024年06月09日 18時47分13秒 | 淀長の世界
退院してすぐぐらいに観に行った映画です。
あっ、膝の手術で10日ほど入院していました。

主人公は役所広司さん
脇には渋い役者さんがそろっております。三浦友和、あがた森魚、石川さゆり、田中泯、柄本時生、麻生祐未、研ナオコ、モロ師岡、片桐はいり、松金よね子などなど、ワンシーンしか出ていない方で「おぉ!」という方もいて楽しいです。
映画の内容はごく平凡な生活を送っている都内の公園の清掃業をしている主人公。毎日変わらぬ生活を送っているが出会いや過去の傷。ささやかな恋心もあるのですが中高年の誰もが通過してきた何気な人生を見せていて「あぁ、こういう人生でこころが満ち足りていていいんだ」「これ以上、望むことは贅沢ではないか?」と考えさせられます。
仕事の昼休みに神社でコンビニのサンドイッチを食べる。その神社で大木の下に生えている木の苗を神職とアイコンタクトで許可をもらって持ち帰って自宅の部屋で栽培するような些細な楽しみ。仕事終わりに地下街の居酒屋でいつものメニューで一杯やる。寝る前に読書をしていて眠気が来たら寝る。現場に向かう車内でカセットデッキで音楽を聴くシーンも良かったなぁ。
なかなか映画通みたいに語れませんが、さまざまな賞を取ったというのもうなづける内容です。

PERFECT DAYS 』←リンクです。






淀長の世界 「『オッペンハイマー』を観てきました。」

2024年05月05日 15時21分50秒 | 淀長の世界
この映画は世界の映画賞をとっているという触れ込みでした。なんと、上映時間は3時間!ん〜疲れました。
オッペンハイマー博士は言わずと知れた『原子爆弾の父』と言われる方で、第二次世界大戦中でドイツと核開発競争がありアメリカは当時最先端の科学者を世界から呼び集めて作ったものですが、蓋を開けてみれば完成前にドイツは降伏、核開発はアメリカと比べると周回遅れ。お試しで日本に使われたと言われても仕方ない。広島と長崎に投下されたわけですが、地形の違いを試して被害を比較したかったようです。
以上はNHKのドキュメンタリーのネタです。

あい変わらず、前段が高いですがオッペンハイマー自身は開発途中から「こりゃ、マズいもん作っちゃったな」と気付き、軍部に掛け合いますが、当然軍人でもなけりゃ政治家でもないオッペンハイマーの意見は聞き入れられません。また、オッペンハイマーが集めた優れた科学者たちも「世界的発明」「世界大戦を終わらせるため」という意欲は強くオッペンハイマーの意見は聞き入れられません。オッペンハイマーの気持ちとは裏腹に原爆は投下されてしまいます。そして、世界大戦終戦。ルーズベルトが死去した後の大統領であるトルーマン大統領が「原子爆弾の父」であるオッペンハイマーをホワイトハウスに招き称えますが、オッペンハイマーは、世界規模での核管理を訴えますが当然受け付けてもらえず、やんわりと退室を促されます。そのあとは、トルーマン大統領は側近に「あの泣き虫を二度といれるな」といいます。戦後、核開発以前に関わりがあった共産党について様々な委員会などで吊るし上げられます。映画ではオッペンハイマーを陥れた人間を後半で改めて登場させますが、それはご覧になって下さい。

余談ですがアメリカでの核開発はルーズベルト大統領が推進していたわけですが副大統領であったトルーマンには一切知らされておらず、ルーズベルト死後このことを知らされて驚愕したとのことです。
また、戦後のアメリカはソ連との緊張状態から国内での『赤狩り』が吹き荒れるのですがオッペンハイマーだけでなく、後に大統領になるレーガンを委員会に呼び出されて質問をされています。さらにチャップリンも委員会に呼び出されて、潔白を訴えたのですが映画のキャンペーンで国外に出て帰国をした際にアメリカへの入国を拒否されます。そして、アメリカ映画界からも追放されます。後に入国は許されますが、このアメリカに吹き荒れた『赤狩り』を皮肉った「ニューヨークの王様」という映画を制作しています。

また、映画にもどりますが映画の冒頭でオッペンハイマーとアインシュタインが何かしら立ち話をしているシーンがあって、最後の方に何を話していたか種明かしが観られます。
観て損のない映画だと思いますが体調を整えて観ることをオススメします。







淀長の世界 『用心棒』 監督/黒沢明

2018年02月05日 18時26分00秒 | 淀長の世界

最近は「黒沢映画」と「Ζガンダム」をよく見ています(関連性なし・・・)

最近買ったDVDはこれ!

『用心棒』!

これはイタリアでもリメイクされて『荒野の用心棒』、

アメリカでは『夕日のガンマン』、『続・夕日のガンマン』と三部作と言われている。

アダルトビデオでも『夕日の我慢』というのが有ったとか無かったとか・・・(笑)

なにせ、『用心棒』は白黒とは思えぬほどの色彩感がみられ、

さらにダイナミックさ、緻密さもかねている映画である。

人間の「業」に関しても考えさせられる映画です。

ぜひ、レンタル屋さんで一度観てください!!

 

 

 

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久しぶり!『淀長の世界 「関ヶ原」鑑賞記』

2017年09月17日 00時26分53秒 | 淀長の世界

小松政夫さんの定番ネタ「淀長(故 淀川長治・映画評論家)」

ちなみにこの眉毛「可動式(手動)」です(笑)

さて、今日鑑賞してきたのは、「関ヶ原」です。

豪華キャストで脂ののった役者陣とでも言いましょうか、

そんなキャスト達でしたが・・・

正直「がっかり」でしたね。

迫力にも欠けていて、人間ドラマも今ひとつ・・・。

合戦シーン自体も人数に欠けていて、迫力が無く、

画像として引いた画で合戦を見せるシーンも少なかったですね、迫力無かったし。

今のデジタル技術で便利になったのかもしれませんが、

「手間が省かれている」様に感じられましたね。

アナログで迫力があったのは、なんと言っても故 黒澤明監督の『乱』です!

今回の「関ヶ原」は史実にこだわりすぎたように思いますね。

役者で言えば、印象に残るような役者さんはあまり居ませんでしたね。

『乱』は、端役に至るまで印象に残る映画でした。

比べるだけ、可愛そうなのかな?

日本映画の未来は暗い!?

 

 

 

 

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