たとえば、部屋に時計があります。
人間はそこで初めて「時間」を認識します。
では、「時計の無い部屋」で時間を知り得る方法が無い場合はどうでしょうか?
人間は「時間」を認識できるでしょうか?
外ならば、陽の昇降で「時間の経過」から「時間」を認識できます。
これは「時間」に留まらず、たとえば私が今タイプしている「PC」。
私が今タイプを止め、手を離し、目をつぶると、さてPCはあるでしょうか?
「さっきまで触れていたから、あるに決まっている。」
そうして、目を開けるとやはりPCはありますが、
「目をつぶっている間、PCが存在していたという証明はできるのか?」
私たちは、自分の「肌(手足)・眼・耳」から伝達される情報にあまりに頼りすぎで
「自分の感覚を疑う」ということをしません。
「いつものように毎日が過ごせているので、全て(自分が接するもの以外も)存在する」
と、信じ込んでいる。
是非とも「自分の存在の有無」から、疑っていただきたい。