「うつせみ和尚」のお説教

『うつせみ和尚の日記』二件の事故が元で『(複雑性)PTSD/鬱』になって
闘病、障害当事者として活動している者です。

日本の恥部を晒す 「今回は私の生活から社会を憂う」

2019年12月29日 05時26分05秒 | 日本の「恥部」を晒す
連日投稿です(とは言っても、その前は今月初めでしたが・・・)
今回は私のような障害者が置かれている立場から社会をのぞいて見ていただこう!
という趣向です。
私は隠すことが苦手というか、嫌いというか、隠しているだけでもストレスですよね。
てな訳で、今回も赤裸々に語らせていただきます。

概略を先に言いますと、障害者を含む「生活弱者」というのは、たとえ障害者に
なる前に高収入を得ていたからと言って、障害者になってしまえば、
収入は1/?0以下に落ち込むことは請け合いです!(請け合うな!)
私で言うと障害者になる前の30歳くらいまで一般企業に働いておりました。
で、退社してからはもちろん無収入。
私の場合は退社してから5年間大学に行っておりましたので、
まっ無収入でしたが、在学中から症状がひどく出て立〇館大学を一年で中退。
入り直した龍〇大学に入学し直して何とか卒業、卒業後は通院しながら
いよいよ「生活保護受給者」になりまして、その後今の勤務先に入職・・・。
それから6年半くらい経ちますが今年ようやく生活保護を脱出したものの
実収入は10万以下、それに障害者年金をプラスして何とか生きております。
正直、病状や勤め先の需要を考えてみて、これ以上収入が増えると思えません。
年齢も46・・・。
最近、「いづれは、また生活保護に逆戻りか・・・」と思うようになりました。
仕事の上での経費も最近は自腹を切るようなことがほとんどで、
給与支給日2週間前に手元に2千円しかないこともありました。
そんな勤め先の理不尽なところもあって転職も考えておりますが
「飯の種」になるような資格も無いような、私にはなかなか見つかりません。
資格を取得するにも、結局はお金が必要・・・。
私が実感するのは、所得の低い人間は、生活水準が「引く値安定」で
上にあがることが難しいことを実感させられる昨今です。




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うつせみ和尚の説教 「なんだか世の中かが危うくなってきているような気がして・・・」

2019年12月28日 19時36分47秒 | 「うつせみ和尚」のお説教
いわゆる「SNS万能(幻想)」の世の中時代にあって、
発信者の間違いなのか、本心なのか解りませんが、
ずいぶんひどい言葉が飛び交っているように思います。
私は自分のアカウントでしかあまり発信しないのですが、
時々、fbの中のグループ内での投稿に口を出そうモノなら
最初の発信者は自分の領域を侵されたかのごとく徹底的に抗弁しますね。
(恐ろしっ!)

私は以前から読んでいただいている方はご存じのように『(精神)障害者』なのですが
SNSの世界ではよく非難、差別の対象になります。
特に今の世は「優生思想」がなんの躊躇もなく口に出る世の中です。
「そんなこと私は言わない」って言った人!言わないまでも思っているはずですよ!!
最近の妊婦さんが高い割合で行うと言われる「出生前検査」。
その検査を受けて“なんらかの障害がある可能性がある”との診断を受けた場合、
7~8割のカップルが中絶すると言われています。これを持って「優生思想」と
言わずして何でしょうかね!?
そのようなデータは「その人の差別意識」を如実に表していると私は思います。
このようなこと言うと「お前は子どもを持ったことが無いからそう言うのだぁ!」と
言われるかもしれません・・・。

さてそうでしょうか?

『差別意識』というのは、おそらくみなさんにあるモノと思います。
その『差別意識』を自分の中にあることを認めて
それを戒めてこその知恵ある人間かと思います。
















読まずに死ねるか!!(書評)「昭和の古典ともいうべき『金閣寺 三島由紀夫 著』えお読む」

2019年12月01日 21時34分45秒 | 読まずに死ねるか!(書籍紹介)

正直なところ、こういう風な作品を読む人間ではなかったんですけど
スルスルと書店の本棚へ手を伸ばしてしまいました。
著者の三島由紀夫といえば、「戦後、昭和維新」を画策した人物という
認識が強く、「小説家 三島由紀夫」というイメージがわかなかったというのが
正直なところです・・・。

三島自身、懲役検査に落ちたというのが強くあって、肉体へのコンプレックスが
あったと言われています。そのことが小説「金閣寺」にも反映されていると思います。
主人公(のちに金閣寺へ放火する修行僧)は吃音(どもりがある)があり、
彼が通うことになる大谷大学で学友となった「柏木」は“内翻足”で歩行が不自由で
ある。こんなところからも身体へのコンプレックスがうかがえると思う。

私の感想ですが、最初から終盤前までは読んでいて楽しかったのですが、
クライマックスの「金閣寺への放火」へ至るまでの心的描写はなんとも違和感を
感じた。なんというか、放火に至るまでスムーズではないような気がして・・・。

この小説は実際にあった「金閣寺への放火」という事件を下敷きにして
書かれた作品で三島ならではというか、当時の文壇ならではというか心的描写が
細かく描かれている。私が違和感を感じたのは時代が違うからなのかどうか
わかりませんが、もう一冊三島の作品を読んでみようかと思わせる一冊でした。



とはいえ、この本読まずに死ねるか!