今回の厚労省の『障害者雇用拡大』の話しは一見、「いいね」と思わせますが、
働く現場での「差別行為」は必ずあることは間違いない。
『差別に対する学習』をしなくては、「画に描いた餅」である。
差別に関しては学校教育に組み込むべきであり、
「身分差別・地域差別・身体/精神/知的障害者差別・外国人/渡来人差別・男女間差別
思想信条に対する差別・宗教差別」などの多種に及ぶ差別を『道徳』授業ばかりでなく、
『社会・社会史・公民・宗教史・日本史・世界史・現代史』などに組み込んで、
「今も近辺にある差別問題・私たちの中にある差別意識」を内観し、内省する
機会を子供達に提供し、授業の中で学び考える機会を多くすべきである。
突然に職場に精神障害者を導入しても既存の健常者社会人の「良心に訴えてる」
といっても、戸惑う方が出ることは当然のことであろう。
精神障害者がこの「健常者社会」に馴染むことは容易なことではない。
障害者が受ける差別意識・行為はいわれなきものが多く、
「いわれなき差別をなぜ被差別者がぬぐわなければいけないのか?」
というやるせなさを感じ、ほとんどの方がそのまま障害を終えることが多いのである。
職場だけ設けられても器に差別意識があれば、障害者はその器から回避し始めるだろう。
安倍内閣は「労働力としての障害者」ということで導入している向きが多く見られ、
『健常者のための障害者就労』という一面も忘れてはいけない。
障害者が同じ会社で働くことにより、健常者の見地が広がるからである。
ないはともあれ、『健常者に対する障害の学習・差別の学習』が必要である。